アクション

日々

記事

メディアで報じられたり、書籍として販売されたりする膨大な情報はすべて参考文献でしかない。決してそれを真に受けてはいけない。それらの活用方法としては、それを読んだ上であなたはどうするかという行動指針を立てて、実際に行動することだけだね。ところが大抵はそこまでいかず、行動指針に取り入れようとするぐらいで終わってしまって、実際のアクションまでは起こさない。となると、それらはあなたの知識と勘違いを増やしていくだけであって、逆に頭でっかちになって弊害が大きくなってしまう。そうやって空想の世界にどっぷり浸かってしまうと、今度はそこから脱出する方法が見つからなくなってしまうからだね。それでまた脱出方法なんかをネットで検索して、ますます脱出できなくなっていくわけだ。

体験

あなたを本来のあなたに変えるには、行動しかない。行動するから体験があるわけで、本を読んだりネットで調べただけでは体験は生まれない。知識はあなたをがんじがらめにすることはあっても、行動的にすることはほとんどない。余計な情報ばかりに注目することで、どんどん実際に行動するリスクが莫大に増えていくだけだからね。何も知らず、えいやとやってみたあとに、ああ、もしかして危なかったかもしれないと知るぐらいがちょうどいいわけだ。そしてその根本原因は、いつも刹那的に発生しているだけの自我を、確固たるあなたとして見ているからそうなる。あなたなんて一瞬のスパークでしかないのに、ややもすれば永遠にいると勘違いしてしまうから、どうなるかわからないことをわかったふうに捉えることが可能になる。あなたがどこにもいないのなら、同じようなことは二度と起こらないわけだから、リスクは常にあとになってからしか計算できないはずだ。

無我

成功体験を何度読んでも、あなたは決してうまくいくわけではない。なぜならそのパターンは無限にあって、たまたま見上げた空に雲があるようなものでしかない。言い方を変えれば、アートに近いわけだね。こうやったら美しくなるよと絵を描いたところで、大抵はうまくいかない。ところが、そこでいくつかのミスを重ねることで、思ってもいないぐらいな作品になったりもする。アートとはそういう偶発性が強くて、大量生産できるようなものではないね。もちろん贋作としてコピーすることはできるけれども、その大本はいくらコピーしてもできない。確固たるあなたがいると思うから、完璧にトレースすれば同じものができると感じる。けれども、あなた自身も現れたり消えたりするような、不確実でまとまりがなければそもそも正確にトレースするなんてできるわけがないね。だから成功話に心奪われるのはほどほどにしておくといいね。