手のひらの支配者

日々

気がかり

いつもの平穏な生活の中で、突然あなたに襲いかかるのはちょっと気になる出来事だね。そのせいで、今までの穏やかさが失われて、急に不安に襲われてしまう。心がそんな状態に陥ってしまうとそれまでなんともなかったことが、すべてあなたに対して牙を向けているように見えてしまうから厄介だ。なんでもない仲間の言動も、もしかしてそれはあなたに対する嫌味だったんじゃないかとか、安心して通っていた道にも、よくよく見てみれば危険がたくさん潜んでいるとか、電車に乗っているだけで、もしかしてここでテロが起こってしまうのではないかとか、もう気が気じゃなくなってしまう。それらはほとんど杞憂に終わるわけだけれども、一体それまでと何が違っているのかと考えてみればわかるね。あなたがそれをどう見ているかによってすべてが真逆となるわけだ。

疑念

そうやって、実はいい人ぶっているだけでその奥底には悪意があると思ったとき、あなたの周りは急激に緊張が走る。そんなことも気にしないでいれば、いつもと同じのんびりとして穏やかさがそこにある。同じことが繰り返し起こっている日常においてもそれらは極端に変わってしまうわけだ。そこがあなたがどうそれを見ているのかによってすべてが決定されているということに他ならない。だから何が起きてもそれを重大ごととして大騒ぎするのをやめて、まぁ、そんなものだろうと捉え直すクセをつけておくことが幸せに生きるには必須のスキルと言われているわけだね。一大事なのかそうでないかは、いつもあなたが決めている。もちろんそのモノサシは知らないうちに押し付けられたものなんだけれども、大変な世の中だと普段から感じていればその通りのことが次々と起こっているように見えるだろうし、いい時代に生まれたと思っていればそれはその通りになるわけだ。

どこか

この地球上のどこかでは常に赤ん坊は生まれ、老人はこの世を去っている。それは事実だろう。彼の国ではミサイルが突然空から落ちてくるみたいだし、未だに思想的に衝突している状況にある。あなたの周りにはミサイルは今はまだ落ちてこないと信じているけれども、それがいつかはそうなるかもしれないと不安になっている。それもこれもそんなニュースを見たからに過ぎない。もちろん情報が世界を駆け巡ることで、あなたの手の中の小さなスマホからそれらが常に覗き見れる状態だね。それがあなたの人生そのものであって、それを手放すなんて考えられないぐらいのものになっているのならば注意した方がいい。あなたはそれに幸せも不幸せも、それを測るモノサシもすべてはそこから手にしているのと同じことだからだね。そんなこと気にもしないよと思っているかもしれないけれども、知らず知らずのうちにあなたの心に不安を植え付けるためにそれはあると言っても過言ではないのだからね。