成長と進化
成長
何を持ってあなたは成長したと感じるだろうか。これまで苦手だったことがすんなりとできるようになったり、いつもくよくよしてばかりいたのにそれをバネにして前向きになれたりといろんなきっかけがあるだろう。要するにできなかったことができるようになったときに、あなたは喜びを感じる傾向にあるということだ。お金がいつも足りなかったのが、気がついたらそれ以上に稼げるようになったりとか、人を束ねる立場なんて無理だと思っていたのにリーダーやマネージャーとしてなんとか活躍できるようになった。それは夢中でやっていただけなのに気がついたらそれなりにできていることに気がついたりする。そう、あなたは何でもできるポテンシャルはあるわけだ。そんなの無理と思っていたのは間違いで、真実は何でもできるということだね。それに気がついたとき、あなたは少しばかりの自慢と誇りを持つことになる。
得意と不得意
そんなあなたでも、どんな状況下においてもやっぱり不得意なことがずっと消えることはないね。それは伸びしろであると同時に可能性と言い換えることもできるわけだ。すなわち何でもやってやれないことはないという証拠でもあり、結局のところなんとかなるという含みがそこにある。だからといって焦って今すぐそれを手にしなければと思うと苦しむことになるわけだ。そうではなく、気がついたらそうなっていたというのがいつもの自然な状態であるわけだから、今それができないのを気にしないことが成長の一歩ということになる。要するにできないことを悲観するのではなく、できないからこそ楽しみが増えるという感覚だ。そういうふうに見つめることができるようになると、人生は一変するだろう。できないことが悪だと思っているとそれがあなたに重くのしかかって、本来のあなたのポテンシャルもスポイルしてしまうことにもなりかねない。そうではなくそれは次の課題が見えてきたと思って、いずれそれは消えてなくなるだろうと眺めていることが成長そのものなんだからね。
進化
そうやって、少しずつあなたが思っていたのとは違う部分であなたはこれまでどんどん変化してきたわけだ。あなたが苦手だったことも今はもはや必要もない状況になっていたりするから不思議だね。そのときはその能力がないとダメだと勝手に思い込んでいたけれども、気がつけばそんなことは全く不要な状況下にいたりする。すなわち苦手なことは何も変わらず、それを克服する試練もなくずっと変わらず苦手なままなんだけれども、それはもはや必要のないステージにいたりするわけだ。そこに人生の本質が見え隠れするね。そのときはそれをなんとかしなければ次はないと思い込んでいたけれども、そんなものは最初から必要もなかった状況になっている。したがってあまり気を回してこれができないとダメだと思うのは杞憂に過ぎないということに気がつくだろうか。そんなことを気にしている暇があれば、今あなたができる得意なことだけをやり続けていればいいということになるわけだ。それに気がつけばあなたはどんどん成長していくに違いないね。