とりあえずやってみる

日々

やりたいこと

あなたは、漠然となにか新しいことをやりたいと思っていることが多いね。今の生活が平穏だからこそ刺激を求めるようにね。新しいキャリアを身に着けたいとか、新しいスキルを手に入れたいとか、見たことがないような銀行残高を求めていたりとか枚挙にいとまがない。それらを手にできれば幸せだと信じているし、それらが得られないからこそ浮かない顔をしている。でもそれらを求めることができるのは基本的な暮らしがそれなりに余白があるからそうなんだ。ということは、あなたにとっては不満足でなんてことのない日常を送っているという点では、もうすべてが完結しているとも言える。それらのありがたさを感じなさいなんていう説教じみたことを伝えているわけではなく、そういう気持ちがあること自体が満たされた状態であるという意味だ。だからさらなるあなたなりの高みに向かってもがいていることは悪い状況ではなく、むしろ好ましい状態だということだ。

やりたくないこと

その一方で、どうしてもやれないままで重い腰をあげられないままでいる。それも当然で、新しいそれらを嫌う脳の仕組みがそこにあるからだ。やる気が出ないとか気乗りしないのは、いつもと違うことをやろうとしていることが多いのはそのせいだね。だからこそ、そういうことをあえてやってみると、その後の気持ちが上がったりする。やってみてやっぱりやらなければよかったと思うことも稀にあるとしても、ほとんどの場合はなぜもっと早くやらなかったのかと後悔することが多い。逆にやらなければよかったと思ったことでも、それこそやってみたからこそわかった感想であり、やらないままだとその感情は起きないわけだ。となれば、気乗りしないやりたくないことをむしろ積極的にやることが、あなたが思う次のステップを踏み出せる唯一の方法だね。そうやって、幸せの中で戯れるようにあれこれと手を出すことで確実にあなたはさらに豊かにになっていくに違いないわけだ。

手放すこと

その中で、今までずっと欲しかったものがそうでもなかったと気づくこともあるだろう。そうやって漠然としたモヤモヤの一つを捨て去ることができるね。手放すとはそういうことだから、やっぱりそれにもやりたくない、面倒なことがそのステップの中でのプロセスとして必須であることがわかる。逆にそうしないと、なにもかも不確定な中ですべてを握りしめ続けなければならなくなる。それをあなたは不満や不安として感じている。それらの感情の正体はまさにそれだけなんだ。だから、新しいことが幸せだと思い込み、現状の平凡に思える暮らしがつまらないことだと勘違いする原因はそこにある。さらにその手放すことで身軽になってまた次の気乗りしないことを試していくことで、どんどんあなたが求めている状態に近づいていく。何もしないで手放そうとしたり、何もしないで求めないようにしたりするのは間違いだとこれでわかるだろう。走る前は憂鬱でも走ったあとは爽快なのはそういう仕組みだね。