緩急のバランス

日々

くつろぎ

慌ただしさもあともう少しとなる年末がやってきたね。すでに仕事納めでどこかへ出かける準備をしたり、すでに出先でゆっくりしている人も多いだろう。それぐらいに日常は常に慌ただしく、忙しく過ごしてきたからこそのリラックスしたひとときだ。もしいつもそんな気持ちで毎日を過ごしているのであれば、特に年末だからと変わった様子もないだろう。けれども街に出ればいつもと違う雰囲気を感じられる。あれだけ人が行き交う街に人が少なくなり、慌ただしく働いていたオフィス街は閑散として信じられないくらい静かだ。まるで人がどこかに消えてしまったかのような変わった感覚に陥る。一方で地方には里帰りしてきた子どもたちの歓声が戻り、かつての活気が少しだけ戻ったような感じになる。それぐらい都市にはいつも働くために人口が集中していて、いつもの日常のほうが異常だったんだと思わずにいられないわけだ。

焦燥感

とにかく普段は状況の変化に遅れまいと必死にしがみついていた。けれども今はそこから降りてのんびり過ごしている。もちろんそれはつかの間の休息であって、また新たな年を迎えるにあたっての充電期間だとも言えるね。でもよく考えてみればそれほどまでに必死になって何にあなたは追い立てられていたのだろう。いつものんびりと過ごすことができればもっと幸せな日々を送ることができるというのにね。いやいや、幸せな日々を送るために必死になっていたんだとあなたは反論するだろう。まるでそれしか選択肢が残されていないかのごとくね。でも、いつでもリラックスして過ごすことができれば、もっと落ち着いて暮らすことができることもわかっている。けれどもそれを許さない状況にまた戻らなければいけないからこその、今の特別な時間が生まれるわけだ。その緩急があるから人生を楽しめているのであればそのままでいい。けれどもそのバランスを失ってしまうぐらいに偏ってしまうと苦しみに変わってしまうね。

喧騒

静かになった街で、あなたは少し寂しくなっている。だから賑やかな場所へわざわざ向かうわけだ。そこで活気に満ち溢れた様子を見てほっとしている。まるでこれまでやってきたことの答え合わせを求めているかのごとくにね。その一方で、その活気と安心感に包まれて、また頑張ろうと活力が湧いてくるかもしれない。のんびりはそれほど必要もないと思うまでにエネルギーが満ち溢れている。そこでやりたいことが一気に膨らんでいくわけだ。来年こそはという思いが一層強くなるのも、リラックスした時間に触れたからだね。すなわち慌ただしく過ごすことものんびり過ごすことも両方ともがバランスを保つことができたとき、あなたのパワーは最大までに引き出される。その緩急のバランスをうまく保つことこそが、あなたの来年の目標にしてはどうだろう。どちらにせようまく波に乗るかのように偏りすぎないことがポイントなんだからね。