諦めるのも人生
諦める
なんでもかんでも欲張って、ないものを付け加えると良いことだと思い込んでいるクセがあるね。どうしても足りない要素がたくさんあるのならば一旦それを手放すことが大切だ。物質的にも精神的にも多様性があることが素晴らしいとされている風潮ではあるけれども、多すぎるのはかえって不幸になることが多いからだ。諦めるとそこで試合終了だという粘り強さの美談が多く見られるけれども、実のところ可能性は不足の中にしかない。あなたの願いや夢も今足りないからそれが輝くわけで、すでに達成していたり、すでにあるものに関しては目が行きにくい。それに気がつくには一度それらを手放すことでよりはっきりと見えてくることが多いわけだ。立て直したり方針を変更したりする気づきは、実は諦めた先にある。すべてがリセットされたり、これまでの苦労が水の泡になるように感じられたその時、実は可能性や夢や希望が最大限になる瞬間だと言ってもいいね。
あれもこれも
これまであなたはその夢や希望のために、あれもこれも足りないことを補おうと努力してきただろう。必死になってそれさえ手に入ればなんとかなると信じて疑わなかった。ところが、それを手にするために気がつけば莫大な時間と労力を費やしてきてしまった。その結果、こんなにも頑張ったのに手にしたものに満足できずに悩んでいる。それはきっとないものばかりに注目しすぎた結果であるとも言える。今あるものに気がつくためには一旦そのあれもこれもという視座を変更しなければ次の案が浮かばないわけだ。そんな様子では仮にそれが手に入ったとしても、さらにそこで足りないものがすぐに見つかって絶望することになるだろう。なぜなら遠くばかりを見つめてあなたの足元を見逃してしまっているようなものだからね。そうではなく、一旦視点をもっと違う場所へ移動することでまずは現状把握に務めることが解決案を見つけるのに最善だということはすでには知っているだろう。
本質
あれもこれも手にして豊かになっていくという足し算の思考を、一旦リセットしてみるといい。あなたが望む本質とはそれほど複雑ではないはずだ。一見あらゆる要素が必要に見えるそれも、その本質だけに目を向けてみると意外にシンプルだったりするね。更にいうとそれはすでに実現していることを再確認できたりもする。それを少しばかり磨いてみるとまた新たな気づきがきっとそこに見つかるはずだ。普段は情報の圧倒的な多さに目が回るほどの処理を求められて戸惑うばかりだろう。もしそうであるならば、一旦遮断してみるのもいい方法だということを見つけるだろう。本当にあなたにとっての希望の光はその限られた世界だからこそはっきりと見えるからだ。そこで次善策を練り直すことであなたがすぐにでもできることが明確になるわけだ。そうすれば見通しが立って、いつ叶うのかもわからない迷い道から脱出することができ、日常にやるべきこともかなり少なくなる。まだ疑心暗鬼だろうけれども、一度騙されたと思ってやってみることをおすすめするよ。