恐怖マーケット
冒険
多くの人は安定を求めるものの、ちょっとした冒険が好きだね。ゲームにハマる人が比較的多いのもそうだからだ。ドキドキ、ワクワクすることに価値を感じる。SNSにハマる人もそうだ。ほかでは言えないこと、知り得ないことが溢れているそれに四六時中気になって仕方がない。ショート動画なんかも一度見てしまうと、時間を忘れるほど見入ってしまうのもそういった理由からだ。ゲームに夢中になるのは、そもそもどうなるかわからないという状況に対してなんとかなるかもしれないと夢と希望をそこに感じているからこそだ。もちろんそんな非生産的な時間を過ごすのに何ら興味がない人もいる。一方でそういう人たちは現実のドキドキ、ワクワクのほうがよりスリリングで興味を持っている。いずれにせよ、一筋縄でいかないものに何らかの形で惹きつけられる性質を多かれ少なかれ持っているということは共通している性質であることは間違いないね。
テスト
学校でも会社でも未だに筆記試験や評価を繰り返している。理解度や貢献度を測るために必要だとされているからだね。そのために学生時代に一夜漬けした経験がある方も多いだろう。それも傾向と対策なんかで予想問題や過去に出題された問題を解いたりするのは、それがドキドキ、ワクワクする要素があるからだ。会社では前例を調べたり他社の情報を集めたりする。起業家や事業を起こす人もそうだ。何があるかわからない状況をなんとかうまくやり遂げることに魅力を感じている。しかもそれはこれまで誰もやり遂げなかったことをやることに大いなる夢を抱いたりする。もしくは誰かがすでにやっていることを真似してやってみる人もいるだろう。それらの要因を探るときに、おそらくドキドキ、ワクワクしているだろう。どうなるかわからない人生を楽しむ真髄がそこにあると感じているからだ。しかしながらそこまで大事でなくても、小さな挑戦はあなたを夢中にさせる魅力があると言っても過言ではないだろう。
恐怖
モノやサービスを売ることをマーケティングとか言っているけれども、実はその仕組みは単純で、恐怖や劣等感をいかに植え付けるかということだ。もう他の人はみんな持っているとか、隣人はすでに購入して幸せになっているとか、まだ使ったことないのですか、と脅かすことに尽きる。ほとんどすべてはそれだと言っても過言ではないね。同じ商品を売るにせよ、いかに怖がらせて焦らせるかにかかっているわけだ。みんなが一人前として認められるにはマイホームをローンで購入することだとか、お隣さんと同じクルマを持っていないと引け目を感じるとか、ブランドものの一つも持っていないと惨めだとか、そんなことで不要なものを買わせているわけだ。自分だけのものを持つことで比較優位性を感じられそのことで安心するという構造は、ドキドキ、ワクワクする冒険とほぼ似通った構造になる。日常的に何気なく手にするには少し躊躇してしまうようなもので、特に金銭面でちょっと背伸びをしないと手が届かないぐらいのものにあなたは夢中になるのだからね。