歓迎の日々

日々

変わらないこと

あなたにとって良いことも悪いこともそれほど大変化することはないね。もちろんできれば良いことばかりの日常を望んではいるけれども、悪いこともそれほど続くわけでもないようだ。それが実感としてあるだろう。いつまでも変わらないことに特別な意味を見出すクセはあるけれども、いずれにせよほとんどのことが移り変わっていくわけだ。その変化の渦中をあなたは生きている。良いことばかりの人生はかえってつまらないと思わせてしまうだろうし、悪いことばかりの人生は絶望しか生まれない。だから心配しなくてもいいのは、それらはすべて同じように変化していくわけで、それらはすべて勝手に乗り越えていくことができるという裏打ちがそこにある。瞬間を捉えてその場限りの感想ばかりに支配されないのであるならば、まぁ、それほど気にせず放っておけばいずれ状況が一変するのだからそれほど個々の事象にとらわれる必要などないわけだから安心していればいいね。

過去にとらわれない

どれだけ幸福でもどれだけ不幸でもそのいずれもずっと続かないものだとすれば、すべては過程のものであり拘る必要もないわけだ。ところがすべては流転することを知りつつも、なぜか固執してしまう傾向が強い。すべてが移ろいゆく世のおいて、未だにそれが手放せないのは不思議なことだね。もちろん、上手くいかない状態はとても辛い思いを感じてしまうのは仕方がない。そしてそれが相対的に長く感じてしまうのもいつものことだ。逆に幸せな時間はいつも一瞬に過ぎ去って、比べてしまうなら幸せな時間はとても短く感じてしまう。だからいつも振り返ってみると不幸な時間にほとんどが支配されているように思えて、あなたはいつも陰鬱な気分から抜け出すことができないままでいる。ところがそれでも確実に幸せに囲まれているわけだし、それ以外の時間をきちんと探そうとしても実は時間単位で冷静に分析すれば、あなたはそれほど悲劇の主人公である時間は長くないね。まぁ、晴れている日もあれば雨の日や嵐の日もある。大型台風なんて大変な状況もあるにはあるけれども、過去を振り返ってみても数年に一度あるかないかぐらいのことでしかないね。

俯瞰

そうやって、落ち着いて俯瞰してみればあなたはそれほど悪くない人生を送っていることに気がつくだろう。いつもあなたを支えてくれているごきげんな仲間に囲まれているからね。友達がいないからとか相談相手が少ないからとかあなたはそうではない理由を探すのにそれほどの時間は必要ないぐらい不平不満が大きいかもしれない。けれども、あなたをいつも守ってくれている家族であったり、嵐から守ってくれる家や雨具があったり、暑さ寒さから守ってくれる衣服があったり、人以外のモノに目を向けてみると予想外にたくさんの恩恵を受けて今があることを知るわけだ。そんなモノぐらいに感謝するなんて馬鹿げていると思っているかもしれない。けれどもそれを手にしたときのことを思い出してみれば、ああ、そういえばあのとき無理して手に入れたものだったり、何気ない贈り物であったり、たまたまなんとなく目に入ったものだったりする。知らず知らずのうちにそれがまるであなたの未来を予測していたかのようにあなたのためにそれらがそばに控えている僥倖をあなたは感じることができるだろう。そう、あなたはいろんな豊かさを享受してこれまで生きてきたわけだ。それらの奇跡に気づく時、あなたはこれまでにないこの世の祝福を感じるに違いないね。