何があっても大丈夫

日々

いい暮らし

豊かさに囲まれて、知己の仲間がいて、思い通りにことが進むような日々に憧れているのかもしれない。けれどもそれが幸せかと問われると途端に弱気になってしまう。あなたはそんな頭の中で創造できる絵に描いたような幸せな暮らしというものは、虚像だと知っているからだ。現実はそれとはかけ離れて、良かれと思ってやったことが裏目には出るし、楽しみにしていた日に体調が悪くなるし、待ち焦がれた休日は大寒波で予定していたお出かけもできずにいる。だからやっぱり厳しい暮らしなんだと不幸を演じている。それもまた不幸という虚像であって、本当にそれが不幸かと問われるとそれもまた疑わしいわけだ。予定が大幅に狂ったとしてもその予定を立てることができるぐらいの余裕があって、当日になってああ、やっぱり上手くいかないかと思ったりすることそのものを楽しんでいるとも言えるからね。できなかったことは次の課題として持ち越されるわけで、いつかきっとその日がくるという希望すら生まれるわけだ。さて、あなたは何にそれほど絶望しているのだろう。

すでにすべてある

それらが実現できるのは、すでにすべてがそこにあるからだ。もちろんいろんな意味であなたの計画通りには進まないけれども、それはそれとして受け止めることができれば何ら問題はそこには見つからないね。楽しみにしていた親友との旅行は行けなかったけれども、それは楽しみがまた一つ増えたとも言える。あなたが周りに気遣ってやったことが裏目に出て誤解されたとしても、それをまた時間をかけて解消するミッションが与えられただけであるとも言える。すべては刹那であり、その断面だけをみて嘆いているわけだ。それらを生み出している要素を俯瞰してみれば、あなたはすべてを兼ね備えていることに驚くに違いない。それもこれもあなたにとってはかけがえのない人生の一部であり、寒波も体調不良も愛すべきあなたの化身であることは間違いないね。こうしている間にも刻々と状況は変化し続けているわけだし、多くの場合それらが思ったとおりにならなかったことが後々それで良かったんだという出来事がやってきているだろう。

過去を手放す

もうすでにダメだったことをいつまでも悔いていては、次に進めない。いつか見た景色をずっと覚えていても同じ景色はすでにそこにはないのだからね。それほどあなたの思いなんていうのは意味がないことだ。あなたもそれをなんとなく知っているはずだ。そのおかげであなたは新たな挑戦ができる準備が整うのだから、もしかしたらその方がより楽しむことができるとも言える。できなかったことは単なる結果であって、その過程の方が人生の本質だと言うのはそういうことだ。結果は過去であり、一瞬を切り取っただけのものでしかない。それにはそれほど価値があるわけではないのはわかっているだろう。そんなことよりもあなたは今ここにいるわけだし、どんどん変化し続けているわけだ。その変化そのものを人生の醍醐味として堪能することができれば、何があってもへこたれず楽しめる人生を送ることが出来るわけだよ。