理想と現実

日々

理想

あなたは理想を求め続けている。そのくせ、それを実現するための第一歩を踏み出すのに躊躇し続けている。それでいて何も希望は叶わないと嘆き悲しんでいるわけだ。冷静になってみれば、理想があり現実を変えたいという強い意思はあるのだけれども、それに対するアプローチができないままでいるくせに、それを絶望だとか不幸だとか騒いでいるなんて滑稽なことだね。とにかくどんなに小さくてもまずはそのための第一歩を踏み出さないと何も動き出さないわけだ。ところが、あなたの思う理想はあまりにも完璧すぎてどこから手を付けたらいいのかわからない。だから小さく進めと言われたところで、どれもこれもそれをやったところで何も変わらないだろうと二の足を踏んでいるわけだ。そうして時間だけが無情に過ぎて、いつまでたっても何も変わらない毎日が続いてしまうのは必然だとも言えるね。あなたが頭で考えた理想に向かって、これまたあなたが頭で考えている一歩がわからずじまいでいるだけになっているわけだ。

無関係

そうやってずっと口をヘの字にして過ごしている。それで不平不満を解消するために理想とはかけ離れたストレス解消だけに没頭しているわけだ。理想からは程遠いことばかりにまみれて毎日を過ごしている。だから浮かない顔をせざるを得ないわけだ。そうであるなら、ちょっと視点を変えてみよう。どこから手を付けたらいいかわからないことであっても、今すぐできることをやってみればいい。豊かな生活を送りたいのなら、今すでに豊かな部分を見つけようと探してみるのもありだ。そんなもの取るに足らないことなのは十分にわかっている。けれども、理想のために必要なものはほど遠いとしても、今それほど困っていないことの一つぐらいはあるはずだからね。そしてそれがすでに叶っているとするならば、それをどう叶えたかを考察してみるのも手だね。そうやって、すでに持っているものは何にもないと思い込んでいただろうけれども、実は全くゼロではないことに気づく。そこが突破口になる可能性は大いにあるね。

結果

もちろんそれをやったところで、あなたの理想は気高すぎて全く足元にも及ばないことも知るだろう。しかしながらそれほど最悪でもないことも同時に知ることができるね。その前提条件があるからこそ、理想はより高くなるのだからね。そのステージに今あなたがいることをまずは再確認することで、次のステップが見えてくるはずだ。そうなればもうしめたもので、どこから手を付ければいいのかわからないという局面からは脱することができるわけだ。その足がかりを持てば、次の壁を乗り越える方策が見えてくるからね。それが小さな一歩となる。そうしてもがき続けているうちに、もちろん崇高な理想には程遠いままだけれども振り返ってみれば随分と高くまで登ってきたことを実感することが出来るだろう。理想は理想であって、現実とは大きく乖離しているままだけれども、その一歩で実は大きく変化している実感をそこに得られれば、すでにあなたは理想の中にいるのと同じ感覚を得られているだろう。もしかしたらそれが理想に向かっていることが叶っている状態かもしれないね。