さもありなん

日々

さもありなん

いまあなたがどんな状況であれ、まぁ人生なんてさもありなんという状況だね。あなたが幸せであれ、不満であれ、あなたがそう見ているからそうなるわけだ。もっともっとと手にしたいものが溢れているのなら、それらがすべてあなたの元に届くのかというと、それは叶わぬ夢となるだろう。そうだからやっぱり思い通りにならないこの世を最悪だと思って過ごしているのも、それがそうであるからさもありなんだね。逆にもうこれ以上満たされることはいらないと思えるほど幸せに包まれているとしても、同じことだ。いわば身も蓋もないことを言えば、あなたの思い通りにすべては動いているとも言えるね。あなたにとって良いこととは、もっともっとという遠くの未来を見ている視座であり、あなたにとって最悪なことといえば、まだまだ足りないと思っている過去である。今それを自由自在に視点変更ができるからそれができるわけだ。だから今に目を向けてみれば人生の本質はそこにあると気づくわけだ。

風向き

あなたの意図とは全く別の仕組みでどんどん変化する世界において、あなたの思い通りにならないのは自然なことだ。明日風がどう吹くのかということをあなたがどれほど頑張って願ったとしても叶わないことは知っている。けれどもあなたの人生においてはそれと同じようなことをコントロールできると思い込んでいるわけだ。もう一人のあなたがそれを見ればおそらくは呆れてしまうかもしれない。風がどこから吹くのかなんていうのは自然の法則で決まるわけで、あなたの都合で決められるものではないと知っているからだね。だから、向かい風ならばあなたにできるのは前かがみになって踏ん張ることぐらいだし、追い風になれば吹き飛ばされないように風の流れに逆らわずに進むだけだ。そうやってしなやかにいなすことで十分対処できる今がすべてを表している。あなたはどっち向きの風にも自然に対処できるというその能力をすでに兼ね備えている。それこそ奇跡に近いと言っても過言ではないというのにね。

理由

風向きが変わったとき、あなたはその理由を探そうとは思わないだろう。ところが人生においてはあれがダメだったのか、これが原因かとかあれこれと理由を探してしまう。そしてその対処のために考えるのではなく、風向きそのものをなんとか都合の良い方向に変えようとするから無理があるわけだ。考える暇もなくあなたはすでにその対処ができている。それで十分だね。しかしそのことには目もくれずあなたの思う風向きに変えようとして一人苦しみ悩んでしまっている。そもそもあなたの人生には風向きを変えるというミッションはないというのにね。だから今できることを適切に対処して、やがて風向きが変わるまで待っていればいいだけのことだ。しかもそれはあなたが無意識にできている兼ね備えているスキルなんだけれども、あなたはそれには気づかないでいるままだね。風向きをあなたの神通力で変えることが幸せだとすれば、たまたまそうなることを待つしかなくなるわけだよ。