いるだけで大成功
役割と能力
あなたは、あなたができることをやればそれで十分だ。無理してできないことをできるようになることは、成功でもなんでもない。誰にとっても得意なことや、その反対の不得意なことがある。すべてをまんべんなくできる人も稀にいるけれども、逆に言えばどれもこれもそこそこという場合がほとんどだね。もちろんそのレベルが平均以上にできるから、あなたはそれに憧れたりする。けれども結局のところ先鋭的な能力とは言えず総合力として高いぐらいが関の山だね。しかもAIの時代では処理能力や記憶力などは一瞬で抜かれてしまうだろう。なら、なにか一つでも突き抜けた才能があれば、やっぱりそれで十分だ。あえて苦手なことを克服しようとして苦しむ必要もないだろう。それがあなたに課せられた役割であり、それ以上でもそれ以下でもないわけだ。なるようになるとはそういうことであり、今どきの言葉で言うところの、あなたらしく生きるということだね。
総合力
ある特定の能力ばかりに注目して、それ以外のところはあまり見ないようにされている。その重み付けはいわばどうにでもなるところだね。まだ学歴社会が残っているのも、実は指示命令をきちんと理解して、効率よく処理ができるという能力に重きをおいているからだ。その方が組織において使い勝手がいいからだね。絵が上手だとか表現力が豊かだとか、そういう世界においては高評価を得られ、唯一無二のものを持っていたとしても、それを理解する人が少数派であれば価値が低いかのように見えてしまうのはそのせいだ。現代社会においては、どこかの組織に身をおいて分業して働くということが人生の大半を過ごすと多くの人が目指しているからそうなっている。それが生き様そのものであるとまだ固定化されて続けている残像が残っているようだ。実のところ、別にそうしないでも生きているだけでなるようになっているというのに、働かざる者食うべからず、なんて学校で教え込まれているのも恣意的ななにかによってそうなっているだけのことだね。
ドロップダウン
まさに人生にはフェーズがあり社会にはレールがあり、そこから外れるとならず者だとレッテルを貼られてしまうように感じさせられているだけに過ぎないわけだ。そもそもこの世界に生まれ落ちてきただけでも成功なのに、それ以上の何かを設定されることで無用な劣等感や苦しみを与え続けられているだけのことだね。あなたは人としてうまれた以上、空を飛ぶことが得意ではないのは当然だし、チーターのように早く走ることも苦手だし、魚のように泳ぐことも疲れるだろう。それはあなたが人で生まれた以上全く必要がないことだね。その代替手段を人類の叡智で生み出してきたわけだ。その結果、今や世界中を自由自在に移動することができる。それらすべてを誰か一人が生み出したわけでもなく、それぞれに特化した能力を発揮し、試行錯誤して積みあげて生み出してきた歴史がそこにある。あなたもどこかにそうなるように生まれてきている。だから、全く心配しなくて大丈夫だよ。