運命はあなたが紡ぐストーリー

日々

何を見ているのか

なにか一つの出来事があったとき、それをどう見ているかであなたのクセというかバイアスがわかる。よくある話で言うと、たまたま買った宝くじが当たって臨時ボーナスを手にしたとしよう。あなたはそれをどう使うかを考えるね。ある人は、夢にまで見た一家揃っての海外旅行に使おうとウキウキするだろうし、またある人は以前からほしかったブランド物のバッグを買おうとするだろう。あるいはもしかしたら将来のために手を付けずに貯金する人もいるかな。いずれにせよ、それを自分のために使うのか、相手のために使うのか、お金そのものに注目するのかというクセだ。なにかを叶える手段を得たとき、それをどう使うかであなたの潜在意識がそこに浮かび上がってくるね。出来事としては臨時ボーナスを得たという単一の現象であるけれども、そのさきのストーリーが全く違うことに気づくだろうか。いつも同じパターンで飽き飽きしているあなたなら、それが何を示唆しているのかに気づくことができるだろう。

運命の扉

運命は変えられないと思っているかもしれない。けれども同じ出来事から生まれる展開が全く違うとすれば、運命と思っているそれらも実は変えることができるわけだ。あなたはある意味固定化された選択を無意識的にずっとしている。例えばあなたが自分よりも家族や友人を中心とする自我をもっていれば、あなたは彼らに喜ばせるストーリーを常に実行しようとしているようにね。同じ何かがあったとしても、その運命の扉の先にある景色はあなたが描いていると言っていいわけだ。逆に言えばそれにあなたが気づくことができれば、あえてその逆の選択をしてみるとどうなるだろう。いつもはそうしていることを、あえてギクシャクしながら別のことにしてみるという手だ。もちろんモヤモヤしてしっくりこないから、無理してまでも続ける必要はない。けれどもそこではっきりとあなたの扉の向こう側を描いている様子を自覚することができるだろう。すべてはあなたがその続きを創造していたわけだ。

離脱

だからあまり願ったり考えたりすることをやめたほうがいいわけだ。答えを探したり解決しようとすればするほど、あなたのクセは無意識的に発動してしまう。その結果あなたのいつものストーリーが構築されていくわけだからね。あなたは意図せずそうなっていると感じているそれらは、実はあなたが自我にそうさせられているというよくわからない状況に陥っているわけだ。そこから離れることは難しい。その方法の一つとして考えすぎないことだ。答えを探すのではなく、流れに身を任せてみること。解決なんてしなくてもいいぐらいの気持ちを持ってみることで、あなたを別のあなたが上から見ているという感じでちょうどいいかもしれない。そこであなたが何をしがちなのかを探索してみることができれば、あなたのクセがよりはっきりと見えてくるだろう。そうして避けられないと思っていた展開を実は自ら生み出していた瞬間に立ち会うことができれば、その運命とやらを少しずつ変えていくこともできるかもしれないね。