生きているだけ

日々

マイ・ライフ

あなたの人生はどうだろう。色々あるけれど、そんなに悪くないと感じているだろうか。それとも後悔ばかりで早く楽になりたいと思い続けているだろうか。それとも毎日が幸せで満ち溢れていて、我が人生に悔いなしという状態かもしれないね。いずれにせよ、生きているからこそそういう感情が生まれているには違いない。わかっていることといえば、数分先のことでさえ怪しくて、それよりもいつかこの人生は終わりを告げるということだけだ。だからこそ今幸せになりたいと切に願っているだろうし、できればあなたの友人たちとともにそうあればなお良いと思っているだろう。しかしながら現実は、やりたくないこともしなければならないし、いいたくもない愚痴もこぼれてしまっている。気がついたらこの世という世界にいて、いつの間にかやるべきことばかりが増えている状況だね。だからいつも何がなんだかわからないまま生きているわけだ。

四苦八苦

仏教では人生は苦であると説く。そんな人生なんてクソ喰らえと思って悪態をついたあの日も、あなたは生きていたわけだ。だからできるだけ楽に過ごせるようにずっともがき続けて今がある。どうやらその勝算はあまり見込みがないということも気づき始めている。一方で、そんな苦にまみれた日々の中に一筋の光が見えることもあった。もしかしたら、あなたにもチャンスがやってきて、もうこれ以上の苦しみを背負うこともないのではないかという淡い期待がそこにあったわけだ。ところがそんな日々も長くは続かず、あっという間に過ぎ去ってまた難儀なことばかりが目の前に広がってしまったわけだ。ご褒美タイムなんてそんなもので、あとになって気がつけば大いなる勘違いをしていただけだったなんていうオチもあったりする。そこであなたは、やっぱり人生というか生きることは大変なことで、なんてことのない願いも叶わぬままにそれを終えてしまうのだろうと考えてしまうわけだ。

無為

何をどうやっても結果としては終わる人生において、あなたは今何を求めるだろうか。さらに俯瞰すれば人類がこの先この地球という星で永遠に長らえることすら怪しいわけだ。いつかはこの星も寿命を迎えて宇宙の藻屑となるのならば、あなたは一体何を目指して生きるべきかなんてぼんやり考えてしまっている。それはそれでそうかもしれないけれども、数分先も見抜けないあなたがそんなことを心配したところで仕方がないね。この先のことなんて誰もわからないことだからね。なら何を思えばいいのかとういうと、今あなたが直面しているそれらに精一杯対応していくことだけが残るだろう。もちろんそれらもほんの一瞬であって、そうしたところで大勢には影響すらないだろう。でもそれでいいんだよ。徒花としてあなたがここに生きるということは、まさにそういうことであることが真実だからね。逆に言えば、そんなに肩肘張らずに気楽に今あなたがそこにいるだけでそれは永遠なんだとも言えるのだからね。