悪魔を追い出すためには

日々

正しさ

正しさを主張するがあまりに、その裏側の間違いがますます強調されていく。だからあまり正しさに振り回されないようにしないといけない。そのコツがどうでもいいと思えるいいかげんさを持つことだ。そう言うとネガティブな印象を受けるだろう。それこそが正しさをいつも握りしめているという証拠でもある。正しさは人を傷つけ、善人は悪魔の顔を同時に持っている。誰かを間違いだと主張するには、その誰かを悪魔にしなければならない。しかもそれはあなたの心が彼を悪魔だと見ている。悪魔は彼ではなく、あなたの心にいなければそれは不可能だね。あなたの見ているこの世界が間違いに溢れているのは、あなたがそう見ているからに過ぎないわけだ。悪人はあなたの中にいて、それがあるからあなたは真逆の善人でいようと心がけることができるわけだ。だからあまりに正解主義に陥ってしまうととたんにこの世は地獄絵図のように見えてならないようになってしまうわけだね。

悪さ

だからあなたはそれをありのままに受け入れるために、あなたの心の悪魔を手懐けることが必要だ。全く完璧な善人なんてどこにもいないし、もし仮にあなたがそうであるのならば悪魔のような存在はこの世のどこを探しても見つからないはずだ。もしあなたの目に悪魔が見えているのならば、その悪魔はあなたの心に住み続けていることに注意しよう。いいことをすれば気分がいいというのは悪いことをしている自分もその裏側にいるからだ。すなわち善悪という曖昧で極端すぎる概念は、あなたの心に巣食っているということを直視しなければ、日々の陰鬱な世界も晴れることがない。最悪なこの世界の創造主は紛れもなくあなた自身の心の中にあるということは、忘れてはいけない。そもそも少しだけ悪いことだとか、ちょっと良いことなんていうものさしはあるようでないのだからね。あなたは常に善人でいたいがゆえに、ちょっとした敵キャラを配置しなければならなくなっている。それに気づけば世界がガラリと変わるのはそういうことだ。

どうでもいい

だからここで活躍するのは、どうでもいいと思えるいいかげんさがとても大切になってくるわけだ。どうでもいいと言うのは、あなたが無意識に執着している判断基準を明らかにするということであり、一般的に捉えられているネガティブさはそこには微塵にもない。本当に大切なことを選別するための手段であり、あなたの心の中の悪魔を整理する魔法だとも言える。あなたがこだわり続けたそれらを根こそぎ一掃することで、あなたの心の世界を空っぽにする効果があるわけだ。悩みや苦しみはあなたの心に潜む悪魔の仕業であり、それらを追いやることでまさに心が軽くなる。すると良いも悪いもないありのままのあなたの世界が広がり、その結果人生が軽くなって楽しみが増えるというわけだ。だからいいかげんさを常に大切にすることが、世界を一変させる重要な鍵となる。あなたの悪魔はそれを伝えるためにそもそもはいるのだから、それに気づけばお役御免となるわけだよ。