うまくいかない幸せ

日々

どうでもいい人

大人にとっていい子とは、大人の言うことを素直に聞く子のことを指す。命令したことに従順で言い訳も反抗もせず、きっちりと言ったことをやる子のことだね。あなたにとっていい人とは、あなたの指示に従う人であり、決して口答えしない人のことだ。価値観も考え方もあなたに合わせてくれる人であり、あなたと口論になったりあなたに抗わない人のことだ。全部それらはあなたにとって都合の良い人のことを指すわけだ。ところがその世界でずっと生きていると、あなたにはなんら成長はなくなってしまう。あなたを真実として捉えてくれていて、あなたと意見が異なる人とはならないままでいるわけだから、あなたの欠点や弱点を指摘することは皆無だろう。そうやってあなたと同じ考えの人ばかりがあなたの身の回りにいることで、あなたはまさに裸の王様となってしまうわけだ。そこに意見すること自体がタブーとなり、あなたは成長のきっかけすら見つけられなくなっていくわけだ。

手を焼く人

手がかかって仕方がない人は、あなたにとっては面倒な存在だね。だから、そんな人はどうやってあなたの意見を認めさせられるかが一番の関心事になってしまう。首尾よくうまくいけばあなたの下僕となりあなたはそれを良しとするだろうけれども、結局のところあなたの考え自体を肯定的に受け入れる仲間として迎え入れることになってしまう。困難やトラブルはあなたの糧となり、それがきっかけにあなたもアップデートするチャンスが訪れるわけだけれども、あなたの思想と同じくする仲間で身近な人を固めてしまうと、あなた自身のアップデートが滞ってしまうわけだ。だからあなたに反発する人を適度に配置することが、あなた自身を裸の大将とならないためにも必須なわけなんだけれども、それはとても面倒な存在だと忌み嫌うのでなかなかにそれを実現するのは難しいわけだね。

困難はチャンス

定期的にそうであっても、あなたの考えに異を唱える人が現れるのは、あなたがそろそろ次のステージにいかなければならないというサインでもある。だから、あなたの思想に全く同意する人ばかりを周りに揃えるのは得策ではない。あえてあなたの意見に異を唱える人が実はあなたにとっての救世主なわけだ。だからあなたがそれを拒絶するばかりではなく、そういう人を大切にして、できれば愛すべき人だと受け入れることがあなたにとっての生命線なわけだね。それを怠ると結局のところあなたは全く成長しなくなってしまう。そうなると気がつけばあなたは古き良き時代の伝道師と成り下がってしまい、今風で言えば、オワコンな痛い存在となっていくわけだ。そうやっていつの間にか気がつけば老害化して、さらにあなたは今を忌み嫌う様になっていくわけだ。それを阻止するためにも、あなたにとって異分子をウェルカムで歓迎しなければならないのはそういうことだね。