あなたの本分

日々

弱み

あなたは常に強くなければならないと思い込んでいるね。どんなことがあってもへこたれずに、前向きに物事に対処できる力が人生を切り開く唯一の方法だと思っている。けれどもそれは単なる思い込みでしかない。あなたの弱さはある意味強みであり、あなたが弱いからいろんな体験を楽しむ余白があるわけだ。初めて何かをやってうまくいかないことを経験できるのは、あなたが完全無欠の存在ではないからであり、それがあなたの人生を彩るイベントでもあるね。だからそんなに強がって肩肘張って生きるのはやめて、もっと素直に弱い部分をさらけ出していくことができれば人生は充実したものになるわけだ。ワクワクとした期待はあなたが何でもできるわけではなく、もしかしたらうまくいかないかもという余地があるからこそなんだよ。

強み

一方であなたは得意に思っていることもあるね。それは誰にも負けないぐらいの自信があって、あなたにとってはお茶の子さいさいなわけだ。あなたはそれを自然にできるから故に、当の本人はそれほど得意だとは気づいていなかったりもする。だからあなたに強みがあると言われたところで、あなたはすぐにはピンとこないわけだ。そうやって、あなたが意に介さずできていることが、誰かにとっては助かっている相互関係において、あなたはその役割を十分に果たしている。だからそれほど自分自身を卑下することは不要だし、いろんな迷惑をかけてしまって申し訳ないと思う必要もないね。あなたはあなたができることをすでに無意識のうちにやっているのだから。だからいつものあなたで十分だしそれ以上強くならなければならないということは全く無いんだよ。

欠片

そうやって実は自然にあなたがやりたいようにやるだけで、もうすでにすべては叶っているわけだ。だからそれほど何かを克服しなければならないとか、なにかに苦しみながらも努力しなければならないとか、それらは全く不要なことなんだ。けれどもそう思うことであなたが人生を楽しむことができるのならば、それらは大切なきっかけでもある。背伸びしてみると、いつの間にかそうなっているようになればあなたの役割が一つまた増えることになるわけだからね。でも、あまりにも向いていないことはさっさと手放せばいいし、気にすることもない。あなたはそこに居るだけで十分だというのはそういうことだ。あれこれと楽しみのためにチャレンジするのはあくまでも余興であって、本質ではないということを知っているだけで、あなたはあなたの本文を十二分に発揮しているのだからね。