あなたの感想

日々

お出かけ

休日の昼下がりに、何気なく近所をぐるりと散歩してみる。すると普段は気にもとめないようなお店や施設があることを発見したりするね。そう、あなたはいつもお出かけのように気楽に外出して、ほんのちっぽけな冒険をしているわけだ。なのに通勤している普段ではそんなことはすっかり忘れて、いつも通る道の景色にも心を留めずただ目的地だけに到着することしか見ていない。同じような行動であるにも関わらず、毎日がちょっとしたお出かけのようには思えない日々を過ごしている。なぜか慌ただしい朝の時間はあっという間に過ぎてしまい、急いで会社へ向かっている。だからちょっとした街の変化にも目を向けず、ただただ目的地に向かって進むだけの日々だね。同じことを休日という少し緊張感が緩んだときにやってみると、なんと景色がガラリと変わるわけだ。向かっている方向や乗る電車が同じであっても、こうも世界が変わることにあなたは少し驚いているね。

意識

あなたはいつも同じ情報を受け取っているには違いない。通勤でさえ、お散歩でさえ、危なくないように周囲に気を向けているはずだ。それなのに、そこで気づくことが全く違うのは不思議なことだね。どうやら脳の処理はあなたが見ているそれを無意識的にやってのけているみたいだね。もちろん通勤途中でも、明らかにあった目印にもなるような大きな建物がなくなったときは、違和感を感じているだろう。それぐらいは気づくわけだけれども、道端の小さなお店の看板が少し変わっていたり、その時間でも営業しているとか今日はお休みだとか、そんなことは見えてはない。いや、実のところきちんと処理しているのだろうけれども、それは些細なこととしてすぐにバックグラウンドに追いやられてしまうわけだ。だから、ある日突然、あれ、ここはもともとはなんだったんだろうと何年も通い慣れた道でさえ、思い出せなかったりもするわけだ。

選択

どうやら膨大な情報量をうまく取捨選択するようにあなたの意識は上手にそれを切り替えているようだね。そしてあなたの心のスクリーンに投影されるものは縮小版として上手にまとめられているわけだ。となればあなたの処理のクセによって、その映像は大きく異なるということを意味している。あなたが道端の花壇の花に意識が向いていれば、季節ごとに移り変わる色とりどりの花をいつも気にかけているだろうし、あなたが今日のプレゼン資料を考えていれば、そこにはまだいないにも関わらず会議室の光景が映し出されているわけだ。まるでカメラの視点が切り替わるかのように、あなたの心に映し出されるシーンはまるっきり別物となっている。でも体の行動はいつもと同じ道を歩いているという単純なことでしかない。あなたが見たものというときは、そのことに注意したほうがいいわけだ。同じ場所で同じ風景を見たとしても、その印象はまるで違うのはそういうことからくるわけだね。