あなたの真実

日々

奇跡

いつもあなたはできれば奇跡を求めているね。明日がどうなるかがわからないけれども、きっと人生において一番最高な日であることを願って眠りについている。そうして夜が明けて一日が始まるわけだけれども、もう寝起きから気分がいいか悪いかですべてが決まってしまうわけだ。あまりに奇跡を願うことにとらわれるがあまりに、寝付きが悪くなって目覚めが悪かったりするし、寝不足で頭がぼんやりとしたままで一日をスタートすることになる。だからそんな暇があればしっかりと睡眠を取るほうが実のところ一番大切なことなんだ。あれこれと今日という一日を振り返ってみたところで、それらはもう終わってしまった過去であって、いくら逡巡したとしても何もそこからは生まれないわけだ。だからそんなことはすっかり忘れてしまってぐっすり眠ることがいわば奇跡に近づく最短の方法なんだからね。

執着

あなたは今日一日いろんなことがあった中で、最も注目してしまうのが最悪なことばかりだね。最高の体験をした後はぐっすり眠れることを経験して知っているだろう。けれども最悪な経験は後悔ばかりでなかなか寝付けないことも知っている。どちらが素晴らしい明日という奇跡を呼び起こすことができるかも知っているわけだ。しかしながら最高の体験というのは、ほんの稀でしかなく、ほとんどが最悪なことばかりが眠る前に思い出されてしまう。いろんなことがあって実は悲喜こもごもだったはずなのに、なぜか良いことはあなたにとってはそうだからこそそれほど深い洞察や思考は必要なく、あなたの心を傷つけた印象的なことばかりがずっと引きずってしまう傾向にある。でもこれもあなたがそうしているだけであって、理屈で言えば良いことを心に刻むクセがつけば、悪いことはどうでもいいこととして分類されるようになるね。

後悔

そうやってなぜか寝る前に思い出す定番が決まってしまっているわけだ。しかもその選定委員はあなた自身だということだね。ちょっとした幸せをしっかりと心に刻むクセがつけば、寝る前にくよくよすることもなくなって、ぐっすり眠ることができれば心身とも軽くなっていくね。そもそもあなたにとってモヤモヤしているそのことは、あなたの問題ではないことが多いだろう。誰かが言った一言によってあなたは大いに悩まされるけれども、その言葉自体になにか特別な意味は殆どないことばかりだ。あなたに文句をつけてきたその人は、あなたに敵意をむき出してしていたと感じることもあるだろうけれども、だからといってあなたの心そのものをどうにかできるほどの力はそもそも持っていない。なぜならそれを受け取るも聞き流すのもあなたがそれをコントロールできるからだ。嫌な言葉は突き返せばいいだけのことで、何もどれもこれも受け取る義務はどこにもないわけだからね。そんなことばかりに心を奪われるよりも、あなたにありがとうと言ってくれた人を大切にしよう。実はそっちがあなたそのものなんだからね。