一人芝居

日々

ほどほど

何事もほどほどにしておいたほうが、結局のところうまくいくようだね。いつもあなたの眼の前にはのっぴきならない出来事が起こり続けているのだけれども、それに心を奪われすぎてしまうと苦しくて仕方がない。必死にその状況を打開するべく、全力で取り組んでいるけれどもそんなときに限って新たな出来事があなたを煩わせることばかりだ。こんなときにそんなことが起こらなくても、と思ってまさに泣きっ面に蜂の状況が起こるわけだ。それでとりあえず起こった順に対応しようとして、どうにもこうにもならなく時間だけが過ぎていく。ところがそんな状況であったにも関わらず、不思議なことにあなたはいつも無傷でいたりする。あれ、あれほど大変なことがあったというのに、どうってことない毎日が過ぎていくわけだ。もちろん心のなかにはなんとかしなければともがき続けているだろう。けれども、だからといってあなたは心の苦しさだけがそこにあって、好きなものを食べたりすることはできていたりするわけだ。

今にある

そのすべては、あなたが無自覚にうまくやり過ごしているとも言えるね。それほどの苦難を多重に抱えているというのに、あなたは少しだけ楽しむことすらできる余白は残されているわけだ。もしくは、その状況に悪態をついてやけ酒を飲んだりすることも可能だね。もちろんそうするかどうかは別として、あなたは実はそんな状況の中でも自由が残されているわけだ。しかも寝る暇もないといいつつも寝ているし、食べる暇もないと思っているけれども、とりあえずは凌げているわけだ。するとどうだろう。しばらくすればまた新たな困難が起こったとしても、随分前になんとかしなければと思っていることはいつの間にかトーンダウンしている。それどころかそんなことに対応していたことすら忘れてしまっていたりするね。そう、実は風が強く吹き付けるかのごとく、すべての出来事はいっときのことでしかなく、未来永劫になにかが続くわけではないことを知る。それをメタ認知できれば、何があっても笑って対応できるようになるわけだ。

人生色々

そうやってあなたは人生においてピンチを切り抜けてきたわけだ。もちろんうまくいかなかったことが多いけれども、だからといって今となっては苦い思い出ぐらいでしかない。それを引きずったところでそんな暇が少しだけあるだけで、いきなりまた眼の前にトラブルは起こり続けているわけだ。あなたに解決できない出来事は起こらないと古くから言われているけれども、まさにその通りだとも言えるね。いろいろあって完全に解決まではたどり着いていないことだらけだけれども、かといって今そのせいで生命が途絶えそうであってもまだそうなっていないという真実は、あなたをより前向きに強くするだろう。もっと言えばそれらは解決されるために起こったわけでもなく、実はあなたに何かを知らせるために必然的なイベントだったとも言えるね。だからこれまでもこれからもそのままで良くて、それを完璧に対応しなければならないわけでもない。もっと言えばあなたが一人大騒ぎする芝居をしているだけで、実はそれほどのことはなんにも起こっていないとも言えるわけだよ。