今を楽しむことが生きること
夢のまた夢
この世は夢みたいなもので、叶えたいと思うことが全て叶っている。もしかしたら良くないことが起こるのではないか、と思ったらすでにそうなっているし、うまくいかない、流れに乗れないという違和感を感じるとき、そのとおりになっていたりするね。ところがあなたは反論するだろう。だったら良いことはなぜ叶わないのか、とね。それは良いことはきっとそれほど多くはないという心の深層がその通りになっているわけだ。そんなに世の中甘くないという思いが、日頃の暮らしの中で次々と展開されているのは、ある意味あなたの予想通りであり、ああ、やっぱりそううまくはいかないなとどこかで深く納得しているあなたがそこにいるだろう。予想外にあなたが思う以上にうまく行ったとき、あなたはもしかして夢でも見ているのではないだろうかと勘ぐり始めるだろう。そう、だからそれ以降はやっぱり現実は厳しいと感じることが必ず起こっているわけだ。
すべて良いことばかり
実はそれらもすべてあなたのまるごとの人生そのものだね。あなたしか感じられないことしか、あなたには起こらない。何を当たり前のことを言っているんだと思うかもしれないけれども、あなたは将来に不安を感じているからその通りになるわけだし、良いことばかりだとこれはちょっとおかしいぞと思うわけだし、悪いことばかりだと悲観してもいつの間にかそれらは過ぎ去っているわけだ。すべてはあなたのためにあれこれと出来事が起こってくれているとも言えるね。冷静に考えてみれば、今あなたはなんとか無事にそこにいる。もし最悪なことだけであれば今は迎えられただろうか。あなたにとってはあまりぱっとしない人生の中で、それでもあなたは一人ではないわけだ。あらゆる人があなたを黙って支えてくれているのは間違いのない事実だし、何もできない、何も持っていないと思い込んでいるけれども、それでもあなたは本当に何も持っていないのならば、今はなかっただろう。
流れに身を任せる
すべての苦しみは、大いなる物事の流れに抗うことから始まるわけだ。苦しいのはまだ持っていないことを探したりするからであり、不満なのはあなたが思っているそれは違うからであり、絶望はあなたが人生をコントロールできないことに直面しているからだ。それらに共通することは、コントロールできないことを支配しようともがいているからに過ぎないね。明日の天気すらあなたの思い通りにならないというのに、あなたはそれ以上の人生すべてを思い通りにしようともがいている。それができる人なんてこの世に誰一人いないというのに、あなただけはそれが頑張ればできると思っている。大きな海の中で、あなたは自らの足元だけを陸地にしようとしているのと同じことだと言ってもいいね。そんな馬鹿げたことを、とあなたは言うだろう。けれども普段のあなたはそれをやってのけようともがいている。未来の結果を良いものにしようともがくよりも、今を大切にその流れを感じて充実した気持ちでいる方が、結果的にはどうなろうと満足度は格段に上がるのはそのせいだよ。