アミューズメントパーク
なにもしない
人生には様々な選択肢が現れては消えていく。チャンスは二度と掴めないと思っているから、選択肢を選ぶことしか残されていないと思い込んでいる。そんな人生ゲームの中で、戦うか逃げるかの二択をあまりに気が乗らないとしても、戦うという選択肢を選ばざるを得ない。逃げたらそこでチャンスを失うと思っているからそうするわけだけれども、その次元を超えた別の存在がいることにも気がつくだろう。それはそのゲーム自体を選ばないということだ。すなわちなにもしないでゲームを眺めているという選択肢も実はあるわけだね。そんなことしたら例えば会社では一気に評価が下がって、干されてしまうかもしれない。でもそれはそれで重要な選択肢の一つだ。そもそもそのゲームは評価されるかされないかの二択だからだね。そこから離れて少し俯瞰してみると、ゲームそのものを選ぶことができるという多様な選択肢がそこにあることが見えるはずだ。
気づき
そこであなたは新たな選択肢を得るわけだ。もうどっちにしようとか思わなくてもよくなる。すなわち、遊園地に行ってどんなアトラクションを楽しむのかとずっと巡り巡って見学しているようなものだ。勝つか負けるかでいえば、いろんなスポーツにおいてその二択が用意されているけれども、あなたはどのスポーツに興じるかも選ぶことができるようにね。野球はあまりに得意じゃないけれども、バスケなら自信があるとか、チーム戦はどうも性に合わないのなら個人戦の柔道を選んでも良い。いずれにせよ勝ち負けにおいても、その世界では一択だったものがその瞬間に多種多様な豊富な選択肢を目の前に並べることができるということだ。そう、あなたの世界はあなたが決めているわけだし、あなたがそれに気づく随分も前から多種多様で豊富な選択がいつもあなたを待っていたわけだ。そんなふうにあなたを笑顔で迎えてくれるステージが用意されていることを知らないまま、気が乗らない選択をし続けてきたわけだ。
眺める
さてあなたはどんなアトラクションを選ぶのだろうね。それを選ぶとき、あまりにも数が多すぎて選ぶことすら困るぐらいになるね。それがありのままを受け入れることそのものだ。あなたはどんな状況にあったとしても、次のアトラクションに向かうことができるようになっているのだからね。だからたまたま通りがってなにか惹かれるものがあれば、片っ端から試してみるしかないわけだ。おそらく今の境遇もきっかけはそうだっただろう。そうしてやってみてちょっと違うなという違和感を感じたならば、その中での二択をあえて選択せず、次の場所へ向かえばいい。やってみてああそういうゲームなんだとわかればそれで十分なんだからね。そこで無理して気が乗らない選択肢を選ぶ必要などどこにもないことを知っている強みはそこにある。もちろんもう少し楽しんでやろうと思って、そのゲームに乗るのもいいね。ところがどうしても嫌になったり面白くないと思ったならば次へ行こう。そうすると次も似たようなものかもしれない。でもそれでいいんだよ。まだまだあなたの知らない世界がいつでもあなたが来るのを待ってくれているのだからね。