ピーチクパーチク

日々

変わり続ける

本来あなたは同じあなたではなく、実は常に変化し続けている。あなたを形どっている身体はどんどん新陳代謝して古い細胞が新しいそれに取って代わっているし、見かけもあなたの中では同じだと不思議なことに判断しているけれども、幼き頃の姿とは全く別人だね。あなたの考えにしてもこだわりや誇りが常に渦巻いているとしても実は時代背景にかなり影響を受けざるを得ない状況だから、昨日と今日では全く言うことが違ったりもする。それを揶揄する他人もいるかもしれないけれども、その他人でさえずっと同じではない。状況が好転したり負の循環に陥ったりと環境でさえ落ち着くこともなく、良いこともあれば悪いこともあるという毎日を繰り返している。その毎日も変わらないと思っているけれども、通い慣れた道端の景色は四季折々に咲く花や草木が常に移り変わっている。それなのにあなたはずっとこれまで一貫性を持っていると思い込んでいるわけだ。

気まぐれ

それなのにあなたは、気まぐれでいつも一定しない発言を繰り返している人を胡散臭い人だと判定して信用できないね。いつも都合の良いことばかりで、芯がないということを毛嫌いしているからだ。そしてその裏返しにはあなたはそんなことがないと思い込んでいる。しかしながらその他人もあなたも同じように時代や環境に翻弄され変化し続けている同じ存在だね。ならどうしてそういうある意味偏った思考によって判断してしまうのかをちょっと冷静に見つめてみるといい。それはあなたは本来、気まぐれでご都合主義だということを認めたくないからだ。自然の一部としてのあなたも、常にターンオーバーしているわけで、それをそのまま認めてしまうと自我が維持できなくなってしまう。あなたはあなたを失うことを恐れるがあまりにある意味思考停止に陥ってしまう。もしいま過去の記憶が保持できないような状況になってしまうと、あなたはもはやあなたではいなくていいことになる。

生きる

自然界の生物を見るに、なにかこだわりがあって生きている存在はあなたしかいない。そしてあなたからすれば生物の世界は残酷で厳しく思えるだろう。それもこれもあなたという概念がそうさせているだけのことだ。周りに優しく、環境に順応して、人間関係という幻をずっと生まれてこの方追いかけ続けている。そしてそれによって幸せだの不幸だの、良いだの悪いだのピーチクパーチク言っているわけだ。それがあなたにとってはすべてであり、それを止めるわけにはいかない。だから悩みは尽きず、不安や不満がいつもなくなることはない。それを部分的に抽出してしまうと全体像が見えなくなって悲劇の主人公を演じることになってしまうから、丸ごと受け止めるというメタ認知をすることが幸せの鍵となる。あなたはあなたが特別でないと気がすまないし、他の誰よりも幸せでないといけないとずっと思ってきた。そしてそれは驚くことにすでに叶っていることに気づくはずだよ。