心の声を聞いてみる

日々

自慢

あなたの自慢はいつも誰かとの比較によって成立している。誰かよりも優秀だとか、誰かよりも金持ちだとか、誰かよりも頑張っているとかだ。自慢は何か他のことがないと裏打ちされないものだとすれば、それほど拠り所として不安定なものはないだろう。あなたは孤高のあなたであって、そもそも誰かと比べてどうとかはその時々に置かれている状況で決まる。そしてその状況は刻々と変わり続けるわけだから、今一番自慢できる状況であったとしても明日にはそれが覆ってしまう。そんなものに心を奪われて、右往左往しているのはとても骨が折れるわけだ。だからそんな幻想にとらわれて一喜一憂している暇があるのならば、あなたはあなたの信じるところに向かってとにかく研鑽していけばいいだけのことだ。そしてその出来栄えを評価するのならば、他の誰かではなく昨日のあなたと比べてみて検証すればいいだけのことだね。

一日

今日という一日があなたにとって充実したものであれば、それだけで素晴らしいと断言して良いのはそういうことだ。これまでのあなたがなし得なかったことができたなら両手を上げて喜び祝福すればいい。それが周りと比べた途端に陳腐に見えるのならば、それはあなたのせいではなく別のモノサシを見ているだけのことだ。それを気にしないでいいと言っても、これまでそれしかしてこなかったからやっぱり気になって仕方がない。それを急にやめるのは難しいだろう。それならばあなたなりにできることを分解して一つ一つ、一歩一歩前に進むように計画してみるのもありだね。そして確実にそれらを乗り越えていけたならば、気がつけばあなたは誰かの比較としてのあなたは薄まっていく。心の充実は誰かとの比較では決して得られることがないものだからね。結果はあなたがこの世から消えてしまってから出せば良いのだからね。

わくわく

結局のところ、未来の結果は未来に任せておけばいい。この先どうなるかを逡巡しても答えはない。ならば答えはあなたが決めて良いわけだ。そういう視点から今を見つめると、充実した今というものはあなたのためだけに用意されていることに気づくだろう。誰かどうだとか、何がどうだとか、そんなことよりもあなたが充足するということだけに注目できるようになる。すると不思議なことにあなたに憧れる誰かが増えていくだろう。そしてそんなあなたを羨ましいと思って見ている人も増える。そう、あなたがライバルだと思って追いかけていたその姿は、実はあなたの中にこれまでもこれからもずっとあったというオチになる。誰かと比べていると思っていたけれど、それは内なるもう一人のあなただったわけだ。ならばどうすればいいかが悩みもせずにすっきりと明確に見えるようになるだろう。それが本来のあなたなんだからね。さて、そんな今日のあなたに乾杯しよう。