過渡期

日々

成果主義

結果ばかり求められる時代になって、なにか良いことがあっただろうか。もちろん成果によって正当に評価されることは公平と平等という観点では大切なことだろう。しかしながら成果を急ぐあまりに大切なことがおざなりになりがちになってしまうのは避けようがないね。売上を伸ばすという目標のために、多少倫理観が犠牲になっても致し方がないという妥協が生まれるし、結果を求めるがあまりに、プロセスや配慮が行き届かなくなることもあるだろう。すべては結果だと言われるが故に、それを達成するということが目的になってしまうね。そしてそれは終わることのないデスマーチとなるのは必然だ。なぜならそれだけの結果が出せるのであれば、次はもっと良い結果を期待されるのは仕方がないこととなる。さて、あなたの心の中ではどこで逃げるべきかだけを考え始めるようになり、倫理や道徳やプロセスなどは二の次となっていくね。

プロセスエコノミー

そこであなたは結果なんてどうでもいいと思った瞬間に新たな道をみつけることができるようになる。売上を伸ばすには数量を多く売るという方法と、そのためのコストを削減するという方法がある。そのコストの一つがあなたの苦悩であり、面倒事であるわけだ。なら、やりたいようにやって勝手気ままにやって心穏やかになればなるほどあなたにとってのコストが下がるわけだ。そして売上もまたそれによって減少するかもしれないけれども、コストがその分減っているからちゃらになったりするね。拡大路線でこれまでの資本主義は突き進んできたけれども、どう考えても人工が減少し市場が縮小する時代において、皆が皆拡大路線を相変わらず突き進んだととしてももはや無理ゲーだね。いずれは以前よりも売れない時代が必ず到来することは約束されているわけだ。ならば次善策としてはコスト削減に向かうことはもはや必至であるのだからね。

新機軸

そうやって社会が大きく変わっていく過渡期においては、その両輪が求められるわけだ。まだ無理して頑張れば少しの売上増加は期待できる。けれども売上の単位あたりのコスト、すなわり苦労は膨大となっていくわけだね。それこそピンポイントに狙い撃ちして絶対諦めないという強い信念と心身の負担が増えていく。そこまでしてもたいした増加は得られず、あなたはどんどん疲弊していく。さらには後方支援も弱小化していくわけだから、もうあなたが孤軍奮闘するしかないという絶望的な状況となる。しかも社会情勢は物価高でありあなたの給与は目減りしていく一方なんだから、もはやなんのためにそれをやっているかという意味すらもわからなくなっていくわけだね。もはや働いたら負けという言葉がまかり通るような時代であるわけだ。もはや結果ではなくプロセスや内容を重視して、どれだけ急がされても脅かされても重視すべきことはあなた自身の心身の充実のみとなるわけだよ。