結果発表
初心
だれでも最初は初心者だね。あらゆることにおいてやったことがない時、どれだけの経験を積んできたかということが問われるわけだけれども、最初はどうしていいかわからないことが多い。もちろんこれまでの知見から類推して、おそらくこれはこうなんじゃないかという仮説を立て、それを実践してフィードバックを得る。いわゆるPDCAなんて言われることが多いやつだね。仮説、検証、考察を繰り返すことで、最適解なるものを得ようとする試みでもある。それをひっくるめて冒険とか挑戦とか努力とかという言葉で呼んでいるわけだ。そして、生まれてこの方実はやったことがあることよりも、やったことがないことが多いわけだ。でもそれには失敗がつきものであって、失敗というプロセスがそこには必ず起こるわけだ。そこで凹んでしまったり、嫌になってしまうのはどうしてだろうか。それはあなたがこれまで首尾よく生きてきたというプライドがそうさせるわけだ。
柔軟さ
そこで臨機応変に対応できるかどうかで、その次の一手が大きく変わる。これまで失敗しないことを美徳として、何でも上手にこなしてこれたことが優秀だと言われ、そうでない場合は落第だという烙印を押されることに慣れてしまった状態では、今更初心者としての探求が怖くなってしまう。失敗の連続が無能だと思われるのではないかと自責の念に駆られるからだ。しかしながら、どんなにその道に精通した人でも、最初は初心者であったはずだね。すなわち、失敗を恐れず自らの問いに対してまっすぐに向き合い、多くの失敗を重ねてきたからこその今だ。すなわち失敗とはプロセスであって、結果ではない。もっと正確に言えば失敗かどうかを決めるのは、あなたではなく最終的に誰かがそれを見て判断すればいいだけのことであって、実はあなたの問題ではないということでもある。あなたが失敗だと諦めたら、それはそこで確定させていることに等しいということである。
結果
それ故に、あなたが諦めずにどんな失敗であったとしてもやり続けるのならば、失敗と断定するにはまだ早いということだ。紆余曲折色々あって、今思えば大失敗の連続であったと笑い話の一つにもなるのは、今もなおそれを諦めずに取り組んでいる最中であるということだね。もちろん直接的にそれはすでにやっていないとしても、その糧を今もなお得ようとしていれば、結果の確定はずっと先のことになる。いわばまさにいま取り組んでいる状態であって、未だに試行錯誤してよりよい策を探しているわけだから、結果発表や答え合わせはまだ先となる。もちろん時間は永遠ではないだろうけれども、だからといって結論付けるには早すぎるわけだ。仮にこれまでやってきたことがうまく行かないという一時的な結果が出たとしても、それですべてが終わるわけではないのだから、さらに工夫するなり再チャレンジするなりすればいい。もう二度とできないことであっても、違う形で挑戦の旅は続くわけなんだからね。