すべて概念
特別な日
おそらく誰にとっても日々特別な日がやってくるね。多くの人からすればどうってことのない日であっても、あなたにとっては一大事な日だ。資格試験の日だったり、評価発表の日だったり、結婚式の日だったりする。それが1年365日あちらこちらで起こっている。それに気がつけばなにもない日を探すほうが難しくなる。なんてことのない日が誰かにとっての誕生日だったり、命日だったり、創業記念日だったりとするからだ。今日はなんかいい感じと思っているだけの人もいるだろうし、一方で何をやってもいまいちな日だと悲観している人もいるだろう。明日まで生きながらえるかどうかを思案している人もいるし、もはやこれまでかと人生の終わりをじっと待っているような人もいる。さて、今日という日はあなたにとってはどんな日だっただろうか。
終日
ビジネス上での終日は、おそらく営業時間帯を指すだろう。あなたにとっての終日は目覚めてから寝るまでの間だろう。人によってその長さも状況において変わるものだ。その過ごし方で充実したそれになるか、そうでないかをあなたの中で決めている。あなたの中でというのがポイントで、ひとそれぞれに一日の長さが違うということを意味するわけだね。だから時間そのものも概念であって、絶対値は時計を見るまで決まらない。あなたはその概念の中でしか言い悪いとかの判断はできないわけだ。そしてなんとなくそれを心地よく感じたりそうでないと決めたりしている。すなわち何が終日かという定義すら曖昧なものだ。そして気がつけばそれらを幾度となく繰り返して過ごしていることで、今があるわけだ。もうすぐ今日が終わる時間かもしれないし、今始まったばかりかもしれない。あなたがそれを考えた瞬間に何かが決定されるわけで、考えなければ何も決まらないということだね。
概念
あなたは現実を生きているとぼんやりと思っている。寝ているときにだけ夢は見ると思い込んでいる。しかしながら俯瞰してみるとそれもどうやら決定的な証拠とはならないことに気づくだろう。白日夢というまでもないけれども、あなたの意識はどこに向いているかだけであなたの世界は大きく変わっているわけだからね。夢のような日々といえばそうだろうし、現実と言うにはあまりにも辛い毎日だといえばそうなるだろう。要するにあなたは常に思考の中で生きているわけだ。それもあなたがそう思うからそうであるだけで、視座を移動すれば違ったなにかになる。何をどう思うかもあなたのクセであり、あなたがこれが現実だといえばそうなるだけのことだ。それが辛いとか悲しいとかそういうもので埋め尽くされてしまうのも、衝撃的な事実を言えばあなたがそうしているわけだ。それをなんとかしようともがいている姿もあなただし、どこまでいってもあなたは概念でしかないということだね。