ノープレロブレム
未定
首尾よくすべてがうまくいったと思っていても、その後にそれが厄介事に変わることをまだ知らない。それに気がついたときはいつも、時すでに遅しであるわけだ。あの時はそれがベストソリューションだと信じていたけれども、後々になってそれが一番の悪手だったとわかることがある。その逆も然りで、それは最悪な選択だと思って絶望の淵にいたとしても、後々になって振り返ると意外とそれはベスト・セレクションだったことに気がつくこともある。そう、すべてはあなたが思っているほどその通りになるわけではなく、わからないことだらけだね。人生万事塞翁が馬と言われるように、何がゆくゆくはどうなっていくのかは誰にもわからないということだ。それでもわかったフリをして、これはこっちだと決めて進むしか方法は残されていないとすれば、それ自体を楽しめるようにしていくことで、少しは幸せの時間を楽しむことができるわけだね。
完全無欠
あなたが信じた選択はすべてベストだ。たとえどんな結果になろうとも、それは必然でありあなたが選択したものだからだ。だいたい後悔するのは、あなたが選択したわけではなく、誰かの顔色を伺ってしまったことばかりだね。本当のところあなたがやりたかったことを、それによってぐっとこらえてやらなかったことをずっと引きずることになる。なら、その対策はシンプルだね。誰かに合わせたり、自分を押し殺して我慢して選択するのを可能な限りやめるようにすればいい。もちろんそうは言ってもゼロにはならないだろう。社会的なお付き合いとかその後の人間関係とか色々と考えるべきパラメータはたくさんあるだろう。それでも、その限られた選択肢の中であっても、より自分自身を押し殺す度合いが低いものを選ぶことができれば少しは楽になるだろう。やがてそれを上手に操ることができるようになると、どうせ後々のことはわからないのならば、あなたが今一番楽しめる方向へと舵を切ることができるようになる。
問題解決
その時に留意することは、問題解決のための選択をできるだけやめることだ。もはや問題解決の選択肢は必要のない時代になっている。そんなこと言われてもピンとこないだろう。けれども、今の問題なんて言うものはコモディティ化していて、ズバリといえば大した問題の大半はすでに解決されてしまっているね。給料が上がらなくて物価だけが上昇し続けて生活に困窮しているだろう。でもだからといって代替手段さえも奪われているとは言い難い。もう餓死寸前のところまで飢えに苦しんでいる人はこの国ではそれほど多くない。緊急事態になれば公的扶助がないわけでもないだろうし、知り合いや友人に頼むことができれば少しの食事ぐらいにはありつけるだろう。それを阻害しているのはあなたのプライドだけだ。そしてそのプライドを保ち続けられるということは、少なくとも豊かであるということだ。そんな極端なケースでもないとしても仕事や恋愛などの問題はやっぱり心苦しいだろう。けれども、そもそも大した問題ではない。それを大問題にしなければならないほど問題もない豊かな社会だということを表しているわけだ。