破天荒
型破り
リーダーシップとはいつの時代にも型破りの要素が含まれているね。正解主義や前例主義に基づく、いわば形だけのリーダーはその規定の枠からはみ出ることができないからだ。なにか新しい風を取り入れるためには、少々の型破りが必要なんだね。そうやってルールを書き換えて、それを実現できる力がある人が今の世の中でいうゲームチェンジャーであり、イノベーションと呼ばれるわけだ。今までなぜかできなかったことができるようになるという新機軸を打ち立てるためには、枠を超えることが必要だからだ。もちろん枠を超えたとしてもそれが万人に受け入れられなければそれは独りよがりとなってしまうので、その匙加減は特に難しい。だからこそのリーダーシップであり、イノベーターなわけだ。世の中を変えるにはそうした数多くの試みによって変化し続けていることは間違いない。
型通り
そのために必要なことは、まずは従来の型を習得しなければ、突飛な単なるジャストアイデアとなり実現するところまでは難しいだろう。まずは基本をしっかりと理解して、なぜそうなっているのかを注意深く観察して深く洞察できる力が大前提となる。なぜそうなっていたのか、そのことをより探求をすることでしかその視座を捉えることはできない。まずはその構造を把握していることが前提であり、かつそれが十分であってもその後のタイミングも重要となる。要するに新たな世界を構築するにあたっては、そのルールだけでなく、新しいルールに多くの人に提示して慣れてもらうための助走期間が必要だからだ。まさに絶好の機会を生み出すための施策もまたセットとなることが多いのはそういうことだ。よく挙げられる例としてはガラケーからスマホに移り変わったことだね。まずは物理ボタンからタッチ操作に抵抗がない状況を生み出すことが大前提となったのは言うまでもないね。
次世代
アップルのジョブスが引き合いに出されるように、iPhone前夜にまずは小さな画面をタッチ操作して音楽を聴くiPodが不可欠だった。それは携帯電話の概念を覆すための準備段階だったわけだ。それがある程度ヒットして多くの人に受け入れらた後に、例の衝撃的なプレゼンテーションによって携帯電話と音楽プレイヤーを合体させて今があるのは承知の通りだ。画面操作ですべての機能が直感的に操作できるという流れは、MacintoshやWindowsというPCまで遡る。結果それまでは一部の人のために徐々に普及してきたわけだけれども、それを万人が日常的につかえるようにマウスを排除したわけだ。ポインティングデバイスを持ち歩くことなく、指で操作できるという文化を当たり前のように変化させたのが成功要因とされている。そして今ではそれがほぼ当たり前となり、次のイノベーションはどうなるのかを今虎視眈々と準備している。それはあなたの話す声などだ。あるいはジェスチャーもそうだろう。ARグラスもある。はてさてそれらのどれが次世代にくるのか。そのための助走期間がもうすでに始まっているのだろうね。