ご破算で願いましては

日々

区切り

ありがとうといえば、そこで一旦リセットされるわけだ。すなわちあらゆる事が終わってから言う言葉がありがとうだね。だから常に感謝しなさい、なんて言われると少し抵抗があるのは、一方で物事は連続しているからだ。逆に言えばありがとうと感謝を伝えることで、そのこと自体を一旦清算するという意味合いで伝える言葉だ。すべてはそうやって区切りをつけることで、もうそのことに関しては一切振り返らないという意思表明をすることで、過去にいつまでも引きずられないという強い意思がそこにある。それがないと、ずっとゴールがないマラソンみたいなもので、ずっとそれに対してズルズルと引きずられてしまうわけだ。すなわち、ありがとうという呪文によって、今にあり続けることができるわけだね。だから、今を生きるという意味では、些細なことにけりをつけるという意味でそう言うことが必要なわけだ。

結論

なかなか踏ん切りがつかず、結論がなくなるのもそのせいだ。一旦ここで終わりにしようと思ったところで、もしかしたらこの先状況が大きく変わってしまうと恐れている。結論とは、実は中庸を貫くそれではなく、偏りを持って終結するということだ。逆に言えばあらゆる可能性をリセットするということでもある。どっちつかずで優柔不断なあなたを責める人もいるけれども、実はあなたは本当の意味で今という人生を生きている証でもある。すべては連続性の中の区切りであり、そのときはそうだったという意味合いでしかない。一旦下した結論であっても、それが未来永劫にそのままである必要もないし、舌の根も乾かぬうちにやっぱり違ったというのが実は今を生きるという意味では正論となるわけだ。だから、結論とはそのときのその状況下でそうなったという意味合いでしかないのだから、それをいつまでも引きずっていては、今を生きるということからはどんどん遠ざかってしまう恐れがある。

揺れ動く

だから、優柔不断で揺れ動くあなたのその思いは、今を生きている。だからそれほど気にしなくてもいいね。しかしながら過去の結論によって右往左往しているとすれば、それは優柔不断ではなく単に過去に振り回されているから注意が必要だ。今のあなたが何を思い、何を感じるかを直感的に感じ取ることができているのなら心配しないでいい。その区切りと区別はあなたしかわからないことであり、誰か他人にあれこれ言われようとも気にしなくてもいい。結局結論がコロコロ変わることが結論だということに気づいていればそれでいいわけだ。ところが、結論なんてない、と断言してしまうと、結論がないという結論となってしまうから注意が必要だね。そこで感謝することを大切にすればいい。連続性の中で生きているわけだけれども、区切りをそうやっていれることでリセットする効果は、どうしても過去に振り回されがちなあなたを、そこから救い出す唯一の魔法でもある。それはそれでよかった、ということでご破算になるわけだからね。