紐解くこと
この世
あなたがこの世の創生者だ。それは間違いのない事実だね。あなたが見たいものが目の前に現れているし、あなたが知らないものはどうひっくり返っても現れない。あなたが知っている世界がきちんとあなたの眼の前に広がっている。嫌な予感が当たるのもそうだし、あなたがもしかしてと思っていることは必ずやってくる。逆にいえばあなたが知らないことは絶対に起こらない。知らないことを知っていることは起こるのもそうだ。実は不確実性があるのが当たり前だと思っているから、人生は思うようにいかないと決めつけているけれども、実はその不確実性も予想の範囲内でしかない。これは無理だろうとか、失敗する確率が高いということは難易度が高く、これは特に問題ないと思っていることはそれなりにそうなる。もちろんそれでもうまくいかないことがあるから、あなたの力が及ばないことがあると知るわけだ。それも知っている範疇に入るね。眼の前に現れていたとしても、あなたがそれを理解できないなにかであれば見ることさえできないのだからね。
思い通り
だからある意味良く言われるようにあなたの思い通りでもある。あなたが知っていることが複雑に絡み合っていろんな状況を経験する。それが知見となって次々と問題を解決することができるようになるわけだ。その問題自体もあなたがすべてを知っているわけではないけれども、一部を知っているからこその出現だ。そしてそれらのパーツが思わぬ組み合わせによって多様性をもたらしている。対立する構造はすでに知っているし、その対立がシンプルであることもあれば、多数の対立構造によって複雑性に拍車がかかる場合もあるね。まるで紐は一本であるけれども、それが複雑に絡み合ってしまうとそれを解くのには時間がかかるようにね。だから不確実性とは、あなたが知り得ている要素の重ね合わせであり、解決には時間と手間がかかるものの、絶対に解けないというものは初めからないわけだ。それにあなたがそれを一所懸命に解くのもいいけれども、時間とともに自然に解けてしまうことさえあるのもそういうことだね。
組み合わせ
知恵の輪のように組み合わせの妙がすべての問題の根本である。それぞれはとてもシンプルなんだけれども、それを入り組んだ状態に陥ってしまうととたんにすぐにはどうにもならない大問題となるわけだ。しかも無数の組み合わせがあり、それらを一つ一つ解消するには骨が折れるわけだね。しかしながらそれを放置したところでどうってことのない問題ばかりだということに気づくだろうか。確かに絡まって仕方がないのだけれども、それらの本質は単純であるからだ。だから必ずしも問題ごとに全力で取り組まなければならないと思い込んでいるだけで、ほっておいたら自然に解けていくわけだね。あなたがやるべきことなのかどうなのかを見極める一つの試金石としては、あなたの問題なのか、そうでないのかを見抜くことだ。こんがらがっている紐をばっさりと切り捨ててしまえばいいだけのことを、あなたは丁寧にそれを解こうとエネルギーを浪費してしまっている。それさえなければいつもの幸せな時間を取り戻せるというのにね。