そのままでいい
知っている
みんなが知っていることを体験することが今の流れだね。インスタ映えもそうだし、有名人になりたいのもそう、誰かがすでになし得ていることを追体験することにすべてのエネルギーを注ぐ傾向にあるようだ。バズるなんて言う言葉も結局のところ、バズったらいずれ忘れ去られてしまうわけだ。逆に人望とか人気とかは逆で、そもそも空っぽだった人に対しての再発見であり、周りの人からのエネルギーを受け入れることでどんどんファンが増えていく。有名税とか呼ばれるように、有名人は揚げ足取りの対象になり、少しでもほころびがあれば全集中の砲火を浴びることばかりだ。人気に支えられている人は、常に謙虚であり多少の失敗も許容され支えられることが多い。有名人は嫉妬され、人気者は支えられる。なんとも不思議な世の中だね。さてあなたはどちらかを選ぶことができるだろうか。
格差
すなわちどんなふうに格差を生み出すかで、その内容が大きく変わるわけだ。位置エネルギーと運動エネルギーの相関のように、高い方から低い方へと流れていくのが物理法則だね。低いところから高い方へ流れるほうが、自然界にとっては不自然な現象だけれども、実はあなたが低い位置にあることが強みとなるケースがそれだ。誰かに常に支えられ守られているという弱みが、人間関係においては最強の武器となる。逆になんでもできて優れている人は、そのエネルギーを拡散することでどんどん搾取されてしまう状況となる場合が多いわけだ。あなたからすればそのエネルギーをそれこそ心血を注いで蓄積してきたわけだけれども、それが多すぎるとかえって弱みに転じることになる。なんでもできる人はその優れた能力によって一見人気上昇したかのように思われるけれども、実はその格差が大きければ大きいほど足元を救われる対象となってしまうわけだね。
人望
本来の人望は、能力の高低とかルックスの良し悪しではない。むしろ弱みばかりで守ってあげたいと思われる存在であり、その人のために自らのエネルギーを注いであげたいと思われる人のことだ。それなのに実はその相関を勘違いして、どんどん自己成長や能力を磨くことばかりに気を取られてしまう。その結果有名人となるわけだけれども、今度は嫉妬の対象と成り下がるわけだ。誰も相手にしないようなことを、ずっと続けている人が本来の人気者であり、そういう意味ではあなたはすでに最強の存在なんだよ。生きていて誰にも相手にされないと悲観してしまうクセがあるのは、本来の人望や人気を勘違いしているからに過ぎない。なんの取り柄もないあなただからこそ、そこにいるだけで沢山の人の支えになっている。このことは紛れもない事実だから少し安心してそのままでいいわけだ。特殊な技能とか能力とかそんなものは誰かの嫉妬と呪詛によって消耗されていくだけのことだからね。