第三の案

日々

枠組み

いまあなたを苦しめているほとんどが人間関係であり、社会を構成している仕組みでもあるわけだ。それが重くのしかかって、うまくいくところは気にならず、どうしても衝突してしまったり納得ができなかったりすることが重荷になっているね。もちろんどんな人にも素敵な枠組みを生み出すことができればみんながハッピーになれるわけで、理想的ではある。けれどもそれは叶わぬ夢だと感じている。そうだから閉塞感というか、何をやっても大きな改善には繋がらないと塞ぎ込んでしまうわけだ。でも、枠組みは不変ではないことのこれまた事実だね。気が付かないかもしれないけれども、大きく変わるときが定期的にやってきての今があるわけだ。あなたにとってそれが好ましいものなのか、最悪なのかはわからない変化だけれども、永遠にそのままではないことは知っているだろう。

奔放

だから、枠組み自体を諸悪の根源だと思ってそこから逃げたり離れたりすることばかりが頭を駆け巡り、それ以外の枠組みの存在に気づかないことが多い。実はその枠組の正体を見つめてみると意外と荒っぽいそれであり、いくらでも隙間があることに気づくわけだ。その間隙にあなた自身の枠組みを当てはめることすらできるね。社会の大きな枠組みを変えるには骨が折れる大仕事だけれども、あなたの小さな枠組みはあなたが自由にできる。だからあなたの悩み事のほとんどは実はあなたがいる場所にどんな小さな枠組みを構築できるかということにかかっているとも言えるね。もちろん、大金持ちにいきなりなろうとしたり、地位や名誉を一挙に獲得したり、誰からも憧れの存在になったりすることはできない。しかしながらそれをなぜ幸せなことだというふうに思い込んでいるのか。それ自体が実は大きな枠組みが仕組んだ罠だったりするわけだ。

最適化

たとえば屋根一つの大きな建物の中で、数日間過ごさなければならなくなったとき、あなたは自分の居場所をどうするかを決めなくてはならない。あなただけのことを考えて好きなだけの場所を自由には使えないという制限の中であっても、より快適に過ごすことができるように工夫はできるわけだ。状況としては我が家で過ごすそれとは大きく異なるけれども、それなりに工夫しているだろう。そして不思議なことに3日もすれば多少の不便さも慣れていくわけだ。もちろんどう考えても幸せな状況とは言えないまでも、それなりにそこでの小さな幸せを感じることはできるだろう。我が家でくつろいでいるそれとは違うけれども、いつまでもそれを思っていても疲れるだけだからね。そしてそうした絶望の淵に立たされたとしても、それもいっときのことで永遠には続かないことも知っている。それを知っているということは、それこそどんな状況でも生き抜く力を兼ね備えていると言っていいね。