永遠の愛

日々

循環

生きることは繰り返すことだと言って良いね。今日がきて明日が来る。予定を立てて実行する日が来る。段取りをしたら実行するタイミングが来る。そしてその結果を良いとか悪いとかを反省することができる。そういえば去年の今頃がこうだったとか、そんな思い出話をしている。思いもよらないことがそうやって起きて、感動して、そして思い出に移り変わっていくわけだ。だから小さな幸せと大きな不幸を感じていることそのものが生きているという実感だと言っていいわけだ。できれば大きな幸せと小さな不幸であってほしいと振り返ることが出来るのもそうだ。また同じことを繰り返したと後悔したり、そういえばこれは前にもやってしまったな、と憤るのも繰り返しの中にある。それが気がつけばずっとそこの中にあったわけだ。

新陳代謝

同じことがあなたの身体の中でも起こっていることは知っているだろう。あなたを構成している細胞には寿命がある。どんどん生まれ変わることによってあなたはかろうじて保たれている。もちろん年齢を重ねるほど、そのバランスが微妙にズレたり崩れたりしてくるけれども、やっぱりあなたの身体は常に入れ替わっている。そしてその生命を維持するために普段は意識せずに呼吸をしているし、どれだけ贅沢してもしなくても腹は減るわけだ。その繰り返しの中で、あなたはそこにいる。繰り返しという生命活動の中で、何が根拠となっているのかを探っていくと、そのバランスという虚像でしかない。実態としての身体は一部の除き殆どが入れ替わっているからね。いつのときでも新メンバーによってあなたが構成されているのだからね。それがうまくいくかどうかもあなたがコントロールできるはずもないけれども、あなたはそういう意味ではずっと生まれ変わって出現しているわけだ。

生命というシンプルな繰り返しは、あなたの外側でも同じように起こっている。雨が降れば晴れて、風が吹けば風がやみ、月が満ちれば月は欠ける。実はずっとその中であなたも同じように繰り返している。そしてそこにあなたという魂が宿っているわけだ。そうやって魂を大切にすると、幸せや不幸というシンプルな感情も単なる繰り返しだということに気がつくね。まるでついたり消えたりしている電球のように、あなたを照らしたり照らさなかったりしてそれに合わせてあなたが生まれては消えを繰り返している。もっと大きな単位で見れば、あなたは一瞬この世に出現した魂であり、ほんの少しだけこの世界に出現した幻だとも言える。その儚い夢のような生命を維持しているわけだ。そんなあなたとその周りの世界を少しでも愛おしく思うことができれば、これ以上の至福はないだろう。それをあなたは愛と認識しているわけだ。けれどもその七変化するモヤモヤとしてつかめるようでつかめないそれが実はこの世界そのものなんだと知るわけだ。そしてそれはあなたを超えるわけだから永遠だと言っても差し支えないだろうね。