あなたが好きだから

日々

フォーカス

そもそもの前提条件がその後の結果を大きく左右する。良いことをしようとすると、悪いことを避けるようになる。けれどもその前提が実は悪いことを強く意識することになっているから、良いことをしようとすればするほど、悪いことばかりに気が行ってしまうわけだ。そうなると良いことをするというシンプルな主題がとても困難であるように思えるだろう。結果その前提でできる成果としては、悪いことをかろうじて避けたというものにとどまってしまうことが多いね。逆に悪いことをしないというテーマであれば、良いことを探さなくても悪いことだけを回避すればいいだけのことになる。今やっていることが少なくとも悪いことの定義からそれていればすべてオッケーだね。だから結果として良いことを楽々クリアすることになる。さて、あなたはどちらを主題にしているのだろうか。

選別

作用・反作用の法則のように、とびきり良いことをしようとすると、その対極には想像を絶するぐらいのとびきり悪いことが生まれてしまうのは事実だね。だから何も良いこと探しをするのは得策ではないし、そのことによって結局のところがんじがらめになって身動きがとれないぐらいなら、さっさとその前提を捨ててしまったほうがいいね。そこにこだわってしまうから多くの場合は苦悩だけが増えてしまう。光と影、裏と表のように、どちらがどうだとか決めているのはあなたの正義感でしかない。良いことの本質はあなたの幻影でしかなく、そこに世の中の真理を確定しようとしたところでそもそも無理があるからだ。殆どの場合は、メリット・デメリットがあっていいも悪いも包摂されていることばかりだ。それをあえて無理に選別しようとしたところで全くうまくいかないのはすでに何度も経験してきた通りだろう。

物語

すなわち物語の一部を切り取って、それが良いとか悪いとか判定しているようなものであり、それを決めている基準があなたであり、そもそもあなたが不安定なそれだからうまくいくはずもないわけだ。そしてあなたがどのように人生のテーマを決めるかで、結果が大きく揺らいでしまうのもそのせいだ。身体に良いことばかりをしようとか、社会貢献に尽力しなければならないとか、そういう概念的なテーマでは、あなたにとっての良いことなのか、社会や組織にとって良いことなのか、それともそれらを超えた真理なのかが曖昧となる。そしてそれらを一緒くたにしてしまうから大抵の場合は良いことは苦しいことになっているだけのことだね。もっと卑近にテーマを置くということが、あなたの幸せと苦悩の低減になるのはそういう理由からだ。少なくともあなたにとって悪いことでなければいい。もっというと好きだからそうしているというのが一番の幸せの近道なんだよ。それ以上の理由はほとんどなにもいらないのだからね。