好きなことだけやればいい

日々

人脈

同じ人たちと延々議論したとしても、同じ結論しか得られない。あなたが本当に得たい知見はあなたとは離れた無縁の人たちの中にあるからだ。一番それを指し示しているのは、同僚との飲み会だね。そこで繰り広げられるあるべき理論はそれこそ狭隘であり、いつも同じ命題を堂々巡りして、挙句の果てには誰が悪いとか、誰が役立たずだとかそういう愚痴に終始してしまうわけだ。そしてお互いの傷を舐め合って終わることが多いだろう。それを何回も繰り返したところで、抱えている問題は一向に解決しないだろう。もっと抜本的な前提条件から疑ってかからないと、どうしてそうなるのか、なぜそれをするのかという吟味が全くできないままとなるからだ。だからこそ、多様性がとても大切であり、新人の忌憚ない意見がとても貴重であり一言一句受け止めなければならないものなんだけれども、ベテラン勢はそれらを一笑に付して終わりになるね。そんなことを繰り返したところで、まさにイノベーションなんていうのは夢のまた夢となってしまうわけだ。

孤高

だからあなたはそんな場から直ちに移動しなければならない。そんなところで居心地が良い会話を重ねたところで何も内なる新たな知見は得られないからだ。異端になるためにはそれ以外の価値観と背景を持つ人との対話こそが命綱なんだからね。いわゆる業界の常識とか、組織の慣習とかでやっぱり俺は間違っていないと再確認したとしても、ならなぜ斜陽産業となっているかの根本原因は掴むことすらできない。もっと言えば、誰もそれに気が付かないからそうなっているわけであって、それを肯定する人との交流ばかりしたところで、あなたにとっては新たな知見をそこから得られる機会はゼロか、もしくは絶望的な確率でしかないままだ。そうではなく、もっとそこに染まっていない人からの素朴な疑問こそが、イノベーションの種となることは明らかだ。あなたの常識や組織の標準的な基準なんてものは、その外側では非常識となる。いろんな知見が交錯することで、あなたの思い込みがようやく揺らぎ始めるわけだ。

嫌悪

だから普段から嫌いな人や苦手な人にこそ、活路をそこに見出すことができる。逆にあなたのお気に入りやあなたの太鼓持ちをどれだけ引き連れたとしても、彼らからは何も得られないだろう。それに気づけばこれまでのあなたの習慣がいかに馬鹿げていているかに気づくことができる。そう、そうやってきたからこその今の状況があるわけだ。だからこの状況を打開するためにはこれまで通りではダメだというシンプルな結論に達するだろう。だからあなたの知らない世界の扉をどんどん開くしかないわけだ。あなたが知っている世界だけの議論はもはやなんの役にも立たないのはそういう理由からだね。だから一見関係のないことをどんどんやることが大切なんだ。忙しいときこそ、苦境に陥ったときこそ、あなたが好きな全く関連しない趣味に興ずることが、実は打開策につながる確率が高い。悩むだけ時間の無駄だと言われるのはそういうことで、悩んでいる暇があるのならば好きなことに没頭したほうがいいのはそういうわけなんだよ。