焦らないで

日々

諦める

あなたはいつも焦っていたね。もうやることが山積みでどこから手を付けたものかと考えているだけであっという間に時間が過ぎてしまう。それこそスピードマックスで急いでいるにもかかわらず、時計の針をみてはもうこんな時間だと時間に追われて疲弊している。だからまたその遅れを取り返そうと必死になるわけだけれども、そうなればなるほど進捗は芳しくないわけだ。そんなときに限って余計な邪魔がたくさん入ってせっかくの作業が水の泡になったり、また一からやり直しになったりしてうんざりしている。もうどうにでもなれと思って諦めた瞬間に、なぜか心と身体が軽くなったような変な開放感を感じたことがあるだろう。そう、実は焦っているときにはあなたの本来の能力は全く発揮されていない事実に気づいたわけだ。それよりもちょっと一息ついて、なるようにしかならないと心を落ち着かせてみれば、あれ、思っていたほどの作業量でもないことに気づいたりして、なんてことのないことだったりするわけだ。

空回り

前に進むにはしっかりと大地を蹴り出さないといけないことは知っているね。でも、急いでいるときにはそのことをすっかり忘れてしまっているわけだ。だからあなたは速く進むためにジタバタと動こうとするわけだけれども、そんなときに限って地に足がついている感覚を忘れてしまっている。手足をどれだけ速く動かそうとも、あなたの足元が宙に浮いている状態では全く前に進むどころか、流れによっては後退してしまうのはそのせいだね。まるで溺れているかのように、全力で身体を動かしてみても体力だけが消耗されるばかりで、岸にはたどり着けないわけだ。そしてそれに気づいて少しだけ基本的なところを確認する機会があれば、それを修正する余裕が生まれる。それによってあなたは体勢を整えることができ、結局のところジタバタするのをやめてしっかりと正しいフォームで泳ぎだすことができる。力を入れるよりも、適度に力を抜くことによって、あなたは目的地に確実に歩みを進めることができるのはそういうわけだね。

脱力

だから力が入ってしまったら、まずは一呼吸おく時間がとても大切なんだ。ああ、それを今すぐしなければならない、などと思ってしまうと本末転倒になってしまうし、それによって疲弊してしまうといつもよりも遅くなってしまうからね。まずは落ち着いて状況をしっかりと把握して、そのための体勢を確認して、できることを少しずつ落ち着いて対処してくことが、結局のところ最短で到達できるコツだね。一刻も早く対処しなければならないという焦りは、あなたにその余裕と確認を怠る要因となっている。そう、どれだけ急いでも成果が全く出ないどころか、その進捗もままならない犯人はあなたが焦っていることだ。焦る気持ちを持たないことは無理だとしても、そう思った瞬間に一旦落ち着くクセをつけることができる人は、どんな状況でも確実に結果を出せる人となる。そもそも焦りの根本はなんとかできなければあなたの評判が下がるということに起因していることが多い。それは全くの勘違いであって、たとえそうであっても必要なことであれば一つ一つ対処できる能力はあなたはすでに持っているのだからね。