パワーコントロール
パワー
あなたには相当な力が備わっている。何もできないと思い込んでいるけれども、人を貶めようと悪口を言ったり、反発して悪態をついたり、すべてを許容して受け入れて優しく接したりすることができる。恐ろしいほどのその能力をあなた自身が制御不能になっている。何もできないという悔しさを持ちつつ、実はとんでもない秘めたる力が同時に爆発しているわけだ。許せないと思うその強大すぎる思念はときに暴走しがちで、その力が大きすぎるが故にあなたの手から離れてしまうと、もはや抑えが効かないぐらいのものだ。だから気を付けて扱うことが必要だね。なんとかそれらを抑え込んで毎日を過ごしている。そのパワーをうまく使いこなせる人は、たくさんの物事を成就させ、色んな人を支えることができ、さらには自分自身を救うことができる。もちろんあなたも例外ではないのは言うまでもない。
使い手
あなたに備わっている本来のそれに気がつけば、あなたはすでにそこにいるだけであらゆることを支えている存在だと再認識することができる。しかしながらそれを使いこなすにはまだまだ修練が不足していることも知っているだろう。上手に使いこなすことができないから、何かを傷つけたり破壊したりしているわけだ。そしてそれを見て何もできないどころか、迷惑ばかりをかけてしまっていると気後れして自己肯定感が低下しているわけだ。だからあなたは何もできないわけではなく、実は何でもできるからこその絶望がそこにあるわけだ。だとすれば、自らの力を上手にコントロールできるかどうかがすべてであり、何もしないでいようと思ったところであふれるそのエネルギーは漏れ出している状況なんだよ。そういう意味では何も恐れる必要などなく、むしろもう少しその影響力を絞り込むことのほうが重要課題となるわけだ。
枠組み
あふれる力をそのままにしておいては、上手に使いこなすことができずただただエネルギーが拡散して放出されてしまうだけだね。だからこそその流れを上手に構築してあげることが大切なんだ。水路を作って、水の流れを整えてやれば、氾濫することが避けられるようにね。そこを間違えるとどこかで破綻して、溢れ出してしまう。一度そうなった箇所はみるみるうちに破壊されてしまうように、その流れを上手にコントロールできるかどうかにすべてがかかっていると言っていいだろう。急に曲げてはいけないし、その幅は一定の広さが必要だ。いちいち感情的になってしまうことは、急に曲げようとしたり、一気に幅を狭くしたりすることと同じことだ。もっとひどいときには流れを堰き止めたりしてしまうこともあるかもしれない。そんなことばかりしていては、上手に流れを生み出しているとは言い難いわけだし、その被害も甚大なものとなる。そんな試行錯誤の結果、うまく流すことができるようになることが幸せの正体と言っていいだろう。
