小さな一歩
リスク
何をやるにしてもそれが安全かどうかは必ずチェックするね。それこそまだやったことがない人にとっては、その挑戦がどれほどのリスクが潜んでいるかを知らないからだ。一番手っ取り早いのはそれをやったことがすでにある人に聞いてみるのが一番だ。けれども身近にそんな人がいないときは、ネットや文献などで調べたりするしか方法はない。あるいはこれまでの知見をフル動員して想定してみるぐらいしかできないわけだ。いよいよ誰もがやったことがないことに関してはもはやリスク計算する術もない。そんなときに無意識に発揮しているのが、これまであなたの経験における直感しか残されていないわけだ。あらゆる不測の事態を想像して、それに対する対処を洗い出し、一つ一つ潰していくことになるね。
知らない
そんなときに、全く同じではないにせよ、それに近い経験をしている人の情報にふれることができるかどうかで、その精度も大きく変わってしまう。大抵の場合は必ずそういった似通った事情が見つかるものだけれども、たまたまそれを知らないままのときは、いわゆる二の舞いとなり同じ過ちを繰り返してしまうことになる。だから普段からの広範囲にわたるインプットが大切だと言われる所以ではある。けれども、まだ当事者としてそれを収集している段階ではないとき、それを目にしたところで特段それが何の役にたつのかの実感がなければ記憶として定着しにくいね。だからこそ、今ここでやりたいことだけに向かい合うという時間がとても大切だとも言える。まだ必要もない情報にたくさん触れることで、知見の蓄積に貢献する度合いが低いけれども、まさに今それをやりたくて模索しているときに得られる様々なそれらの吸収力は半端ないわけだからだ。
勇猛
そしてそれらの下準備を十分に終えたあとは、もう前人未到のチャンレンジとなるわけだから、根拠のない自信と勇気で一歩踏み出すことになる。しかしながら猪突猛進するのではなく、それこそ慎重に一歩ずつ進んで検証を重ねることが成功への鍵となる。ここで大失敗してしまうケーススタディは先人の知恵が十二分に活かすことができるね。小さな一歩を繰り返すことで、大きな問題を避けることができる。だから勇敢さというのは実は真逆で、小さな歩幅を長く続けることができた人が結果的に勇敢だったということだ。なぜならそこで何も振り返らずに進むことは目をつぶって走り出すことと同じぐらい無謀なことであり、それこそ運を天に任せるしか残されていないのだからね。そうではなく、できるだけ小さな一歩にして確かめながら進み続けることで、誰もまだ見ぬ未来の扉に近づくことが可能となる。あなたは自らなんの進歩も変化もないと嘆くことは必要ない。今のやり方で全く間違ってはいないのだからね。
