状況が変わっても変わらないもの

日々

生きる力

現代社会は確実に変容を遂げつつあると言われているね。これまでの古ぼけた価値観がどんどん変化し、近い将来においては全く役に立たないから注意したほうがいいらしい。これまでの価値観というのはおそらくは50年前ぐらいの単位で語られている。すなわち大戦後の高度成長期とされている期間のことだろう。だから今親子で全く違い世界を生きていると言ってもいいね。もちろん今の大人の価値観で社会はまだ動いているけれども、未来の50年はそうではないというギャップがそこに見えつつあるわけだ。しかし今すぐの変化はわずかな場合が多いので実感としてはあまり危機感としては持ちにくいわけだね。けれども例えば暗記科目ができればなんとかなるとか、なにか得意なことがあれば一生食いっぱぐれないとか、そんな時代ではない感覚はなんとなく感じている。だから今後はなにかに固執したり、一点突破で凌げる時代ではないと頭ではわかっているけれども、だったらどうする、という思考ができないままでいるというのが本音だろう。

幸福観

生活様式や社会が変容することで、これまでのやり方やあり方が通用しなくなると、幸せと感じることもまた変わっていくだろう。人間関係で疲弊するけれども安定した地位と所得が得られる大企業に勤めることが安定した暮らしを約束してくれる時代は、皆がこぞってそこへ向かって走っていた。けれども、それも保証されないようになったとして、そういう価値観を持った人が目指すべき目標を見失ってしまうわけだ。気がつけば世界基準で大手有名企業は、その殆どが一生勤めるような組織ではなくなっている。職業も一つだけコツコツと続けていればいいという時代もすでに終わっているし、そういう意味では柔軟性や多様性を求められつつあるわけだ。そんな器用なところがないのならば、そこには絶望しかなくなってしまうね。リスキリングという言葉は、一生学び続けるということでもあり、もう隠居するとかそんなこともどんどん消滅するわけだ。さて、あなたはそんな時代をこれから生きるとして何を幸せとして感じたいだろうか。

あなたの方針

そんな時代だからこそ大切なのは、誰かの基準やなにかのものさしではなく、自らの確固たる方針を持つことだ。それがグラグラだと何をやっても手応えを得られることはない。これまでは誰かの真似をしているだけでそれなりの生活や幸せを手に入れられた。けれどもそれは徐々になくなっていくわけだ。そんなときに最も大切なのは、自分軸をしっかりと持って自らの進む道のコンパスとして活用することで、今を生きることを楽しめる力を身につけることだ。これまで与えられた道から外れるときに、大切なのは地図とコンパスであり、逆に言えばそれさえあれば道なき道を進むとしても落ち着いてそれ自体を楽しむ余裕が生まれるからだ。そしてそれらを常に自らアップデートできる力さえあれば、なにがあっても生き抜くことができる。そしてそれは仮に社会が変容してもしなくても、どっちでもその力はあなたを確実に幸せへと向かわせることができる。結局のところ社会がどうなるとかよりも、それはずっと変わらぬものだったんだと気づくわけだよ。