巡り巡って今もなお

日々

制約

あなたはなんでもできるスーパーマンではない。それどころか、自らを振り返るとまともなことが一つもできないままでいるだろう。そうするととたんに自信なんぞどこにもない。それでもあなたは確実に役に立っている。いやいやそんなこと言われてもと思うかもしれないけれども、それは間違いなくそうなんだ。路傍の礫にもかつての姿があり、足元に転がっていたとしてもその役割がきちんとある。あなたは立派な岩盤を目指しているかもしれないけれども、間違いなくかつてはそうであったわけだし、今道端に転がっているとしても全体としてみればそれは欠かせないアクセントであるわけだ。やがて風雨によってその鋭利な角もまるくなって、やがて砂になるわけだ。砂は大地を構成しているそのものであり、すべてのものを受け止めて支えている。切り立った岩肌として凛とそびえ立っていた頃を懐かしく思うかもしれない。しかし、今その岩盤を支えている一粒になっているわけだから重要な部分を担い続けているのだから、やっぱりなくてはならない存在であり続けているわけだね。

役目

姿形はどんどん変化し続けているし、あなたも年齢を重ねて何かと制限や限界を感じ始めているかもしれない。けれどもそれはそれで若かりし頃と同じようにあなたは重責を担っている。もちろんあなたが思うそれではないかもしれない。けれども、その役目は何一つ毀損することはない。あなただけではなく、すべてのものはそうやって流転して長い年月でまた積層されていくわけだ。だからいっときの判断だけでどうのこうのと言うのはナンセンスだね。今はそうかもしれないかもしれないけれども、ほとんどのそれは間違っている。すべてがずっとそのままでいることがいかに不自然かということを表しているわけだからね。どんどん役目が変わっていくことが、本来のあなたが担う役割であって、いつまでも同じであることは、あなたの思いが流れから反する。だから悩み苦しむわけだね。コロコロと変わること自体が、求められているあなたの役割であり使命であるのだからね。それを固定化してしまうのはあなたの悪い癖だとも言える。いつまでも硬い岩盤であり続けたなら、そこに育む命は限られてしまうのだからね。

循環

あなたはかつてそびえ立つ強固な岩盤であって、やがて風雨と年月にさらされて崩れ落ち礫になった。さらに水の流れで角は丸くなり、水流によって砕け散った。小さなあなたはそれまでの姿とはまるで似つかない状態であるけれども、そのせいで大地の一部となって新たな生命を育んでいる。それがすべての循環の始まりであって、かけがえのない一部を担っている。それでもあなたはかつての場所へ戻りたいと必死に願っているわけだ。あなたにとっての過去の栄光というのは、そういう意味ではほんの一瞬の出来事であり、物語のプロローグに過ぎなかったわけだ。それはメインテーマでもなんでもなく、単なる出発点であっていつまでも固執する価値もない。そういう意味では過去にとらわれてしまうのは、自らの出発点に戻ろうとすることであり、自然の流れとは全く逆方向になってしまう。あなたの役割はいつまでも変わらずかけがえのないものの一部なんだから、振り返らなくても大丈夫なんだよ。