大成功の秘策
できること
あなたはあなたでできることをきちんとやることしかできない。何を当たり前のことを言っているのかと思われてしまうかもしれない。けれども、実は多くの苦悩はあなたが知らないことをやろうとしているから起こっていることに気づいていないね。あなたは漠然としたイメージを手にしようと必死にもがいている。でもその具体的な方法すらわからないから、ただ闇雲にもがいているだけだ。そんなふうでは望む結果なんて得られるはずはない。具体的なイメージがないまま、漠然とした結果を手にすることなど誰にもできない無理ゲーだからだ。だからあなたはこれならやったことがある、ということを繰り返しやり続けることが、実はあなたの大きな夢を叶える第一歩となるわけだ。詳しくはわからないままなんだかよくわからない成功イメージだけでは、方角が書かれていない地図を元に、ゴールへ向かっているようなものだとも言えるね。もちろんきっかけとしてそれを活用するのはありだけれどもね。
目標設定
だから一度はその漠然としてイメージを記号化、すなわち言葉化するステップが必要なわけだ。なんとなくうまくいかないから不幸だとか、どうやってもたどり着けないから不運だとか、そんなレベルでは苦悩と徒労感しか残らないのはそのせいだね。まずは詳細なステップを書き出してみること。それができること、できないことの選別と洗い出しには有効なんだ。もちろんできない計画はまさに絵に描いた餅であることもその段階ですぐにわかるという副次的な効能もある。言葉というあえて制約条件が厳しい記号に置き換えてみることで、あなたのイメージが限定的な範囲に絞り込まざるを得ない状況をわざと作るわけだ。それによってなんとなくとか、漠然とした目標がある意味がっかりするぐらい制限されることに気づくだろう。これじゃない感が強くなったときにあなたを取り巻く不幸の正体が浮き彫りになる。あなたはできないことをできると思い込んでいるだけだったとね。そしてできるはずもないことをできないといって嘆き悲しんでいたというオチになるわけだ。
制約条件
大いなる流れをなんとかコントロールしようとしたところで、それはどうにもならないことは知っているね。だから例えば水の流れをコントロールするためにはまずは小さな水路を作ることが必要となる。はじめは主流から分岐させる通路がその第一歩となるね。そこからどこへどう流すかを考えつつ枠組みを作っていく作業となる。いわば大いなる動きに制限を加える作業だね。まさにあなたがやれることはそれでしかない。はじめから大きな流れを制御するなんて思っているから何もできないままであって、まずはあなたが今できる小さな支流を一旦作ってみる。そしてそれは流れの勢いに耐えられなくてすぐさま決壊してしまうだろう。だから今度はそれに耐えられるぐらいの規模と工夫が必要となる。それを幾度となく繰り返すことで、いつの間にかその小さな支流が勝手に太くなっていく。それを世間では大成功だと称えている。そしてそれははじめからそうなっていたわけではなく、細い小さな穴をあけただけのことだね。そしてそれぐらいはあなたでもできることの範疇なわけだ。だからできることをきちんとやるということが、あなたの望みを叶える唯一無二の秘策なんだよ。
