感謝と笑顔
まずはあなた
幸せになりたいのなら、まずはあなたが幸せに過ごせているかどうかがファーストステップだね。あなたが幸せなら色んな人があなたに近づいてくるはずだ。逆にあなたが叱っめ面ばかりしていては、誰も近寄りがたい存在となってしまっている。まずはありがとうと笑顔がそのためには必須であり、それが一番の目印となるのはそういうことだね。幸せそうな人は、実はあなただけではなく周りも必然的に影響を受ける。だから、なにかを成し遂げようとする人は絶対的に幸せがこぼれているような状況でないと、表面的におべんちゃらを得られるかもしれないけれども実質は嘘となるわけだ。そしてあなた自身がそれを心から感じていないと、集まってくる人たちも嘘の仮面をかぶったまま近寄ってくる。すなわち状況が良くないと感じているのなら、あなた自身が嘘をついているせいだということだね。あなたが心から幸せであれば、あなたに寄り添ってくれる人たちも本物だというシンプルな構造がそこにあるわけだ。
仮面
あなたが生きがいにしていることがあれば、それに賛同してやってくる人もそうだろう。もちろんすべてがそうであるとは断言できないけれども、少なくともあなたにあやかりたい人たちの割合がぐっと増えているはずだ。それは一人でも幸せであるということが前提条件であり、それが組み合わさることでもっと幸せとなる。ところが、一人でも幸せという部分に嘘があると、誰かがいなくなったときは一気に不幸となってしまう。ここに大きな落とし穴があって、特段だれかを集めるためにそうしているわけではなく、もともとは一人でも十分だったということが前提となっているのと、実はそうではなく、全くのマイナスの状態を誤魔化すために誰かに頼ってようやくプラスマイナスゼロになっている人とは全く性質が異なるわけだ。一見笑顔であなたに寄り添ってくれている人でもその本質は全く違うことに注意したほうがいいね。そういう人はあなたから奪ってばかりいるわけだから、あなたが今度は不幸にさせられるかもしれないからだ。あなたはそういう人に与え続けなければならないという苦難をそこで引き受けることになってしまう。
依存
そういう依存関係と、相互扶助の関係はなかなか見分けがつかない場合が多い。それは一見同じような状況として捉えてしまうクセがあるからだね。だから何かトラブルが起こった時、依存関係、とりわけ損得関係で構築されていたそれはすぐに崩壊してしまう。不安定な組織とはまさにその状態だと言って良いね。営利団体である会社なんかもそうだ。ギブ・アンド・テイクが回っている間はかろうじてその形態を保つことができている。けれどもそれが一旦崩れたときに、その本質が暴かれてしまうわけだね。もちろんそこにはそういうものだという契約書があるわけだから、それ以上の何かを感じなくてもいいドライな関係性ではある。しかしながら一方でそうならない要素が多分にあるのは、最初はそういう割り切った関係性であったにも関わらず、そこに仮面の向こう側の笑顔が見え隠れしていることに気づくことができれば、もはやその契約書は紙切れ同然と変化するからだね。依存関係というもともと幸せ成分がゼロもしくはマイナスの状態を打破するには、なんてことのない感謝と笑顔だけで激変するのは、そういうことなんだよ。
