ゼロ地点

日々

日常のルーチン

何気なくやっているそれは、ある日突然、突発的な出来事であっけなくぶっ壊される。緊急事態だね。いつもと違うことに対応しなきゃいけない。実はここに真の楽しみがあるね。いつものことの優先順位が後回しになって、突然やったこともないスペシャルな出来事のオンパレードになる。そうなる前はそれほど意識もせず、何となく続けていることを改めて見つめ直す機会が与えられるね。そういうときこそ、トラブルを楽しみながらガラッと大きく変わることが大切だね。こういうダイナミズムを感じるために、恐らくこの世に生まれてきたんだろう。面倒事はまっぴらごめんだと思って失敗を恐れていると、いつもと同じ景色すらろくに見なくなるね。そうして何も変えないことがあたかも正常な状態のように見えるんだけど、実は心の底でなんらかのプラスの変化を望んでいる。それが証拠に、小さくまとまる日常を望みつつも、心のどこかで、なんかいいことないかなぁといつも思っているね。

自ら波風をたてる

小さな幸せを積み重ねて、日常の今の暮らしのパターンをあなたは作り上げた。ようやく安定した暮らしの中で順調な流れを感じていた。でもしばらくすると、それが当たり前の風景に変わってしまう。コツコツと積み上げてきた小さな幸せに従って今があるけれど、幸せに溢れているせいで、皮肉なことにずっと望んでそうしていた幸せがよくわからなくなる。それがある日突然のイレギュラーな出来事によって壊れた時に改めて感じることができるね。そこでびっくりしてこれまでの充実した暮らしに立て直すわけだ。でもここで気をつけなきゃいけないことは、できるだけ以前の暮らしの慣れ親しんだルーティンに戻そうとしてはダメだということ。それは単にその突然の出来事に反応しているだけでしかないから、結果はやればやるほどうまくいかないことが多いよね。だから突然の出来事に対しては慌てず騒がず、全部リセットして最初に戻ったほうがうまくいくことが多いね。それがいいと思って積み上げてきた当時の状況はもうどこにもなくなっているからね。

ゼロに戻る

自分にとっての当たり前を壊して、新たな当たり前を探すのが本来の生きる道そのものだったはず。そうして今の暮らしがあるよね。で、うまく行かなくなったとしたら、それはまた最初に戻りましょうという合図なんだよね。面倒だと感じるけれど、何回も何回もそうやって暮らしてきたはずなんだから。順調であってもそうでなくても、ある日突然それはチャンスとして現れる。その時にマイナスとかプラスとかではなくて元の位置に戻ること。ここが高いか低いかを判断する基準はゼロ地点。ゼロ地点に戻らないと本当の高さはわからなくなるよね。始まりでもあり終わりでもあるゼロの位置にきちんと戻してあげると、たぶん慌てないですむと思うよ。飛行機で離陸して安定高度で飛行していても、乱気流に巻き込まれて体勢を立て直すのにも、今の高度をまずは把握しておかないと危ないね。多少の出来事の変化ぐらいではおそらくトラブルとは思ってないから、日常の出来事に過ぎないね。一変させるような大きな出来事が起きて、いつものように立て直すのがどうしても難しいなら、迷わず一旦着陸することが大切だよね。ゼロ地点に戻って、また飛行計画を練り直して離陸すればいいんだよ。

新しい景色

ずっと安定飛行していると、結局どこにも降りられず、どこにも到着しないね。当たり前のことだけど飛び立った飛行機は必ず降りる。だけど安定すればするほど今度は降りることがやっかいごとに感じてしまう。何のために飛び立ったのかな?そうやって基準が今にすり替わってしまうことで、自分がどこにいて何のためにそれをしているのかを見失ってしまう癖があるんだよ。トラブルにアタリもハズレもないから安心して着陸すればいいんだよね。さて、そうならば今度はどんな旅にしようかな、とワクワクしてまた最初からはじめよう。そうしてまた違う日常が待っているんだから。あと何回ぐらいそんな景色が見られるのかなぁ。