ギャップ
現実と希望
これからあなたはどんな人生が待ち受けていますか、なんて聞かれてしまうと答えに困ってしまうだろう。どうなるかなんてどれだけ考えても誰にもわからないことだからだ。でも、どんな人生を送りたいと思っていますかと問われれば、すぐさまあなたは希望を語ることができるだろう。そう、あなたはそれを信じているかどうかで、あなたの人生の色彩は大きく変わるわけだ。もっとあなたが思うような理想の状況になればいいなと願っている。でもそれが今すぐ実現できるなんては微塵にも思ってはいない。それはどうなるかなんて考えても見つからないことを知っているからだね。でも、できればそうなってほしいと思っていることは今の今のことだ。なら今を精一杯信じて生きるということはどういうことかが見えてくるだろう。そう、どうなるかなんてことよりも、どうなりたいかということが今を強く生きることであり、それさえあればあなたの人生はすでに幸せに包まれているわけだからね。
夢
そうやって夢を抱きつつ、まだそうなっていない現実の間であなたは生きている。もっとわかりやすく言えば、まだ見ぬ未来に夢を馳せて、それを待っている現実を歩んでいるわけだ。そして理想や夢は未来の姿そのものだからこそ、現実ではそうなっていないことが必要なわけだ。そう、夢は叶ってしまえば日常に変わり、理想はそこに到達すれば現実に変わる。ならそうなってしまえばすべてが終わるのかといえばそうではないね。そうやって少しずつあなたの夢や理想を現実に変えることで、それはもはや過去となり過ぎ去った風景の一部と変えていくことが生きることそのものだと言っていいね。もちろん、大きな夢はすぐさま現実化するわけではないし、もしかしたらずっとそれは叶わないかもしれない。でもだからといってそれはムダだと決めつけるのは早計だ。なぜならそのギャップこそが夢そのものであり、夢そのものが生きるエネルギーそのものであるのだからね。
無常
あなたはそうやって変わらない夢と変わり続けている現実との間に生きている。同じ毎日を過ごしているつもりでもあなた自身すらどんどん変わり続けている。おそらくは昨日のあなたと今日のあなたは全く入れ替わっていると言ってもいいぐらい、肉体的にも物理的にも変化し続けている。若い頃はそれを成長だとよんで目に見えて背が高くなったり身体の各部が大人のそれに変化しているわけだけれども、成人後であってもあなたは変化が止まっているわけではない。毎日の食べものであなたの身体は再構成し続けているし、見た目もどんどん変化していることは間違いない。さらにはあなたという個性はこうだと信じていることすらも、環境が変わってしばらく経てば全く変わらないほうがむしろ困難だろう。とにかくあなたが生きるエネルギーとはそういうギャップがあるからこそ生まれるものであり、その差異がなくなったら自然に還ることになるのだからね。だからこそ、叶わない理想や夢は生きる原動力だと言ってもいいね。
