不安と希望

日々

漠然

なんとなく不安に感じていることが多いのが、今の時期だね。これまでの環境がガラリと変わり、新たな状況の元に旅立つ人が多いからだ。これまで通りという安定した基盤を離れて、一からやってみたことがない状況の中で、あなたなりの環境基盤を構築できるかどうかという漠然とした不安がそこにある。しかしながら一方で、具体的に何が不安かということは決して見えていないのも事実だ。やってみたことがないからできるかどうかわからない、ということや、これまでの安定した基盤を次のステージでも構築できるかどうかわからない、ということが原因であって、決してそれはなにか根拠があるわけでもなく、事実としてそうであったという経験やこれまで学んだ知識に沿ったものではない。不安はいつも漠然としたなにかであって、それ以上の具体的ななにかに支えられていないことに注意しよう。

具体的

いやいや、不安はそんなぼんやりとした幻想からではなく、具体的な原因があるからだと言うかもしれない。そこがある意味その真実を紐解くチャンスでもあるから、言葉化してみるといいね。あなたが今感じている不安をできるだけ具体的に記してみるといい。例えば収入が激変してこれまで通りの生活の維持すら困難だとか、恋人と別れてしまって寂しさで毎日涙することなるとか、仕事がこれまで以上にきつくて十分にそれを回復するだけの時間が取れないとか、その程度の言葉化しかできないだろう。それらはあなたにとっては十分な不安要素であり、それらの立派な根拠となっていると確信しているだろう。けれども、冷静に見ればすぐに気がつくだろうけれども、ちっとも具体的に記されてはいないね。どれもこれもあなたがそうやって単に妄想しているだけで、実際にはそうなるかどうかという要素が全くない。なぜなら、すべてはまだ起きてもいない未検証なものばかりだからだ。

不安の正体

結局のところ具体的な不安なんて一つも考えられないわけだ。もっと言えばそうなったらそうなったで原因と対策をしっかりすればいいだけのことだ。まだそうなってもないのに、十中八九そうなると思い込んでいるだけに過ぎないものであり、あなたの単なる思い込みの域を超えることはできないのが不安の正体だね。だから実は具体的な全体像をしっかりと見ることができれば不安なんて付け入る余地もないということだ。不安という曖昧で掴みどころのない感情は、あくまでも虚像にすぎず、それ故にどれだけそれを思い悩んだとしても時間だけが過ぎていくだけのものなんだ。もちろんだからといって不安になるなと言っているわけではない。それはおそらくはワクワクする気持ちの裏返しでもあり、あなたの視座を少し変えることで不安は希望にもなる。すなわち漠然とした不安は、漠然とした期待の裏返しであり、どちらかの気分で過ごさなければならないのならば、裏返しにしたほうが楽しい時間が増えるというわけだよ。