人生劇場
物語
物語の大切な点は、起承転結だと言われているね。うまくいったり、うまくいかなかったり、喜怒哀楽とともに時間経過がそこにある。だからどんどん新たな場面が生まれ、そして転換していくわけだ。起伏も感情の変化もなければ、ト書きだけでセリフも行動も何も生まれないわけだ。よりその物語にワクワクするためには、その起伏の幅が大きくなればなるほどそうなるわけで、それを嫌って抑制してしまえば、脚本は薄っぺらいものになってしまう。さて、あなたはどんな人生を歩みたいのかという問いに直面している。そしてその物語を描く監督でもあり、脚本家でもあり、主役でもある。そしてその演出をどうするかという役割までもあなた次第だ。それこそいかようにもできる反面、どうしようもない制約の中にいる。そんな閉じ込められた檻の中で、ずっと悶々と過ごしてきたわけだ。
不自由
なにかに縛られることがなければ、あなたはその檻からすぐにでも脱出できるどころか、そもそもその檻も自らの演出でしかないわけで、脚本や演出そのものを書き換えることだってできるわけだ。ということは、あなたが嘆き悲しんでいるその不自由さも、実は誰かから強制されたなにかという物語にはなっているけれども、そもそもの脚本はあなたがそうしたものであるというのが真実だね。だからわざわざそこで不自由さで苦しんでいるあなたがいることが、あなたの物語には必要だとあなたが描いたわけだ。そしてそこからなんとか脱出しようともがく様子を語ることがあなたの人生の理想であるとも言える。先に述べたように起承転結で、思ったようにならない難局を超えることで、次のシーンに切り替わる伏線としてとても重要なシーンなんだからね。しかも名役者であるあなたは、それが演技だと悟られるような下手な芝居では、すべてが台無しになることも知っているはずだ。
本番
脚本だの物語だの演出だの、そういったものは一度リハーサルをしてみて吟味することが多いだろう。けれども人生劇場においては、すぐさまそれが本番となる。いわば即興劇のようなものだね。だから、その時々の掛け合いや流れによって、すぐさまあなたは脚本を書き換える必要があるわけだ。もっと言えばそれすら間に合わないときは、その場のセリフをアドリブで生み出さないといけないね。そこでしまった、と思ったところで物語は続くわけだから、そこからどう建て直すのかすらあなた次第となる。一旦の幕間がようやく得られたとき、あなたは急いで物語の構成をチェックしなければならないことが多いだろう。それが人生劇場のダイナミクスであり、そのヒリヒリとした緊張感があなたの至福な時間を生み出している。つまらない劇はあなたにとっては時間稼ぎでしかなく、いかにそこから素晴らしい演出を加えて一発逆転のようなメイクドラマを生み出すかばかりがあなたの課題となっているわけだよ。
