独壇場
一人
あなたはいつも一人だ。何をするにも、何を考えるのも、眠りにつくのも一人だ。もちろん友人と談笑したり、職場でも気のおけない仲間もいる。でもふと我に返るといつも一人だね。そう、普段は慌ただしく、色んな人とともに暮らしているような気がしているだけで、その真実はあなたはずっと一人だということだ。悩みを抱えるのも一人だし、喜びに満ち溢れるのも一人だ。もちろんそのときにたまたまそばにいてくれる誰かを感じることがあるだろう。ともに励まし合い、分かち合ったりも経験としてある。けれどもよくよく考えてみればそういう感じの他人がいるということも、あなたの中の世界に出現しているのだからね。それは本当に誰かがそこにいるのか、それともあなたの願望が幻想としてそこに生み出されているのか、究極的にはあなたもわからないままだね。
愛すること
それでもあなたは、誰かにひたむきな愛を注いでいる。それがたとえあなたが生み出した幻想であったとしても、あなたはそれすら気にすることはない。そしてその愛はなぜかあなたの心を豊かにしてくれることに気づいている。そう、誰かを憎むよりも、誰かを心から愛することであなたも何故かその愛に包まれるわけだ。となれば、それは果たして誰かを愛しているのか、それとも実はあなたが生み出した幻想を愛しているのか、そして結局のところそれはあなたへ向けられた愛なのか、そんなことを感じているだろう。そこには駆け引きや小賢しい打算などはまったくないから、純粋にあなたが幸せになることができる。他者への愛が自己愛と同一になるのはそういう仕組みだからかもしれないね。
あなただけの世界
そう、実はこの世にはあなたしかいないと言っても過言ではない。なぜならあなたがいなくなれば世界も消えてなくなる。親しい友人や、愛すべき家族、恋人はあなたがいるから認識できているわけで、あなたがいなくなればあなたとともに消滅することになるね。だからあなたがこの世のマスターであり、あなたがやるべきことをあなたの世界でやっている。だから実はいつもあなたは一人であり、あなただけの世界がそこに広がり、あなたがやりたいこと、やるべきことがそこに仕込まれているわけだ。だから実はあなたはどうにでもできるわけだ。その世界で不確実な自然を相手にする以外は、ほとんどコントロールできるはずだね。特にあなたの役割はあなたがそう思うかどうかで変幻自在に変えることができる。嘘だと思うならちょっと演じる役柄を変えてみるといいよ。
