失敗こそ成功の鍵

日々

波乗り

サーファーの方々はよくわかっていることだけれども、波や風を全身で感じて、それに上手に乗ることが自然と一体になる瞬間だね。まさかその流れを完全に無視して、行きたい方へ力づくでいこうとはしないし、仮にそうやったとしても上手に波に乗ることはできないわけだ。あなたが感じたそのタイミングでうまく乗りこなすことができるその瞬間がすべてであって、その時を静かに待っている。人生においての舵取りも同じで、なんとか強引にあなたが思う方向へ進もうとしても、痛いしっぺ返しを食らうことをこれまでも何度も経験してきただろう。そう、一番の上手な乗り方は、それらの条件をじっと待つということに尽きるわけだ。あなたが行きたい方へいつでも行けるのが良いと思っているあなたにとっては、まさにそれは受け身でしかなく、そのタイミングを待つしかないなんて我慢できないかもしれない。けれども、その自然の流れを抜きにしてはあなたが思う方向へ進まないのもこれまた事実だ。

成功の秘策

あなたがやりたいことをやりたいタイミングでやるというのは、それ自体は悪いことではないね。でもそれが置かれた環境の流れと一致していればうまくいくだろうけれども、そうではないときは、困難を極める選択となってしまう。今は時期が悪いと見送ることが、実はうまくいく秘訣であることを知っていても、どうしても待つなんてことは、なんだか受け身であってあなたにはそぐわない選択肢だ。だからそこでなんとか風向きを変えることができないか、あるいは流れをうまく思うようにコントロールできないか、なんていう方法を考えるわけだ。確かに小さな部分ではその効果が少し発揮できたとしても、大いなる潮流はあなた一人の行動ではいかんともしがたいパワーがそこにある。そこに逆らってみたとしても、なんともならないのはこれまで幾度となく経験してきたね。能動的にやりたいことを実現することが称賛される一方で、裏を返せば実は何か秘訣があるわけでもなく、たまたま流れにうまく乗ったということだけだったりするのは、そのせいだね。

先読み

だからなにかやりたいことが生まれたとき、それを実現させる方法論だけを追い求めたところでほとんど失敗に終わってしまうわけだ。これまでの成功とか栄光を掘り返して原点に帰ろうとしたところで、実はそんな要素は微塵にも含まれていないことが多い。だからなんとかあの頃の輝きを求めたり、過去の成功体験をもう一度丁寧になぞってみたところで、何一つ効果が発揮できないことが多いのもそのせいだね。そうではなく、今置かれている状況をしっかりと受け止めて、今後の見通しをゼロから組み立て直すことが大切だとされるのはそういう構造だからだ。だから成功事例はあまり参考にはならず、どちらかというと失敗事例をしっかりと精査することが、実は次のステップへの道しるべとなる。成功事例とは過去の大いなる潮流の記録でしかなく、また同じ波や風が来ることはほとんどないのだから、そんなことをどれほど参考にしようとしても、流れが変わった今は全く通用しないのだからね。なら失敗事例はどう違うのかと言うと、流れが変わったことを記録されているわけだから、次の流れの変化をどう捉えるかというノウハウの塊がそこにあるわけだ。