乗換案内

日々

旅の醍醐味

一般的には旅に出るとき、目的地を決めるだろう。そしてそこへ行ってあれこれとその場でしかできない体験を探している。いわゆる非日常の日々を送るためだね。ところがそればかりに気を取られてしまうと、目的地について一通り体験したら帰りたくなるわけだ。そして我が家へ到着したときに、ようやくホッと一息ついたりする。もはやこれは目的地はいつもの我が家であって、旅に出た意味がよくわからなくなってしまう。結局今ここにいる我が家の良さを再認識するために、非日常へと出かけているようなものだね。いわば幼き頃に寄り道をして帰っていたように、ちょっとばかり遠くへ大人な寄り道しているようなものだ。だから旅は目的地がゴールではないということに気づくだろう。そうではなく、道中の体験を楽しむための大きな寄り道であって、本来の目的地はここに帰ってくるということになる。無事に帰宅するまでが遠足だ、なんて言うように、本来の目的地は今ここだと言っていいだろう。

目的地

なら、あなたが普段やっている目的地は目標ではないということだ。資格試験に合格する旅、有名人になってちやほやされる旅、いい会社に入って高所得を得られるようになる旅、それらはすべて目的地ではない。その途中の車窓を楽しむことが目的なんだということだ。だからそれがつまらないと感じるのならば路線を変更すればいい。その道中を楽しむということが本来の目的なんだから、何も我慢してまで景色が良くない列車に乗り続けることをしなくていいわけだ。あなたの楽しみは、道中の景色を楽しむことなんだからね。そして、実は人生にもゴールなんて必要はない。いつも途中であり、その行く先はいわば仮の設定でしかなく、その過程を楽しむことができるのならば、それこそが人生の目的地であると言っていいだろう。その結果、どこか見知らぬ土地にたどり着くのも良し、なんてことのない普段の場所に戻るのも良しだ。結局のところ今ここに戻ってしまうことも別にどうってことはないわけだ。

挑戦と冒険

それらを鑑みるに、どこかという目的地は仮の設定でしかなく、いわばどこでもいいと言うことになるね。なにかやってみたいことがあればやってみればいいし、行ってみたい場所があれば行ってみればいい。もっと言えばあんまり気乗りしない場所でもいかざるを得ない状況であれば、とりあえず向かってみればいい。その途中の移り変わる景色や人間模様を楽しめるかどうかだけのことだからだね。何も遠くへ出かけなくても、近所でも問題ないし、家の周りの道端に咲く花々を指折り数えて見つめてみるのもいい。とにかく何か準備が揃わないと行けないとか、そのための長期休暇がないとだめだとか、そんなことにとらわれてすぎるから、何もできないままとなる。毎日の通勤経路でもそれは可能なんだからね。人生の醍醐味は移り変わる道中を楽しむことであり、その目的地はどうでもいいというのはそういうことなんだよ。それが腑に落ちたなら、あなたが意図しないような誰かに巻き込まれたりすることすらも、なんでも楽しむことができるようになるだろう。